表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/20

第十三話

お城へとやってきた俺達、紹介状を確認してもらい、中へと通る。

メイドに、此処でお待ちをと、客間へと案内される。


「ヤバい、緊張してきた……。」


心臓がドクドクと早くなってきた。

桜と流ノ介も緊張しているのか、何も話さない。

すると、ドアが開かれ、男の人が二人入ってくる。


「すまない、待たせてしまったな。」

「あ、いえいえ……。」

「自己紹介から始めようか、私はこの国の王『ブレイアル』、そして、勇者の『アルテイル』だ。」

「よろしくお願いします。」

「よ、よろしくお願いします……。」


二人は挨拶をし、こちらも自己紹介をする。


「えっと、ヒビキの国の殿様やってます、如月誠です……。」

「殿の家臣、桜と申します。」

「同じく、流ノ介です。」


俺達の自己紹介に、ブレイアルさんはうむ、と頷く。

アルテイルは、ニコニコしてる。


「手紙を見たかもしれませんが、俺達はエルバストと、同盟を組みに来たんです。」

「あぁ、こちらとしても、申し入れたいところだ。」


ただ、とブレイアルさんはいう。


「同盟を組む前に、一つ頼みたいことがあるのだ。」

「頼み?」

「アルテイル、あれを。」


ブレイアルさんは、アルテイルさんに促すと一つの紙を見せてくる。

そこには、恐ろしい顔をしている男の姿があった。


「これは?」

「我らが討伐を目標としている、ヴァンパイアだ。」

「「ヴァンパイア……?」」


ブレイアルさんの言葉に、桜と流ノ介は首をかしげる。

ヒビキの国には、伝わってないんだろうな。


「あの、ヴァンパイアとは……?」

「そうか、ヒビキの国にはいなかったのであったな。」

「ヴァンパイアはモンスターたちを統べる、いわば、ボスモンスターですね。」


アルテイルさんの説明に二人は、成程と納得する。

あれ? でも――


「ここ、冒険者が多いですけど、それに、アルテイルさん「呼び捨てでいいですよ」……アルテイルも勇者だし、大丈夫なのでは?」

「実は、僕も何度も挑み行ったんですけど……。」


アルテイルが言うには、ヴァンパイアは不死身だという。

いくつもの冒険者や、アルテイルも何度も挑んだが、モンスターはともかく、ヴァンパイアは攻撃しても復活するのだという。」


「光魔法は通じるんですが、何度も回復してきて……。」

「それは厄介すね。」

「そこで、君たちに力を借りたと思っている。


不死身のヴァンパイア、相手にしたことないけど……。

でも、ここで断ったら、同盟が組めなくなる。


「わかりました、やれるだけやってみます。」

「そうか! ありがたい! こちらも力を貸すから何でも言ってくれ!」

「ありがとうございます!」


俺とブレイアルさんは、握手をする。

こうして、ヴァンパイア討伐に向けて、準備を始めることに。





「まずは情報収集しよう。」


俺の言葉に、桜と流ノ介、今回力を貸してくれるアルテイルは分かれて情報を集めることに。

俺は、街の人に情報を聞いて回るが――


「ヴァンパイアねぇ、怖いわよね~。」

「ドラキュラなら、まだわかるけど……。」

「それがわかれば、苦労しないさ。」


何一つ、有力な情報がなかった。

どうしようかと悩んでいると、目の前に図書館があった。


「本は攻略の基本、てね。」


何か手がかりを手に入れるために、俺は図書館へと入る。

誰でも利用が可能らしく、お金を払えば貸し出しもできるという。


「えーと、ヴァンパイア、ヴァンパイア……。」


ヴァンパイアに関しての本を探していると、一つの本に目がいった。


「『エルバスト伝説』?」


何故かその本が気になり、俺は本を手に取る。

本を読んでいくと、この国のことが書かれていた。


エルバスト、この国は恐ろしき魔物たちに支配されていた。

一人の勇者が、聖剣を手にヴァンパイアに立ちむかった。

聖剣の名は『ルーラルト』選ばれしものにしか抜けないと言われている。

その刃はあらゆる闇を切り裂き、光にて滅するという。

不死身のヴァンパイアも、聖剣の前には成すすべなく倒された。

聖剣は、城の地下に眠っているが、この本には読めなくしておく。


「……読めてるんだけどな。」


読めないはずの本を借りて、俺は集合場所へと戻る。


「殿! こちらですー!」


桜が手を振り、場所を教えてくれた。


「何か手掛かりは?」

「こちらはダメでした。」

「こっちは、おじいちゃんの長話に付き合わされて……。」

「僕もダメでしたね。」


三人は、何も成果を得られなかったらしい。

流ノ介に関しては、ドンマイだと言うしかない。


「なぁ皆、この本読めるか?」


俺は、先ほど借りてきた本を三人に見せる。

しかし、三人は首を傾げた。


「もしかして、読めない?」

「えぇ、何が書いてあるのかさっぱりで……。」


桜の言葉に、二人は頷く。

何で、俺だけに読めたのだろうか?

そんな疑問は置いといて、本に書いてあったことを伝える。


「聖剣が城の地下に!?」

「でも、そんな話、聞いたことがないですけどね……。」

「ないもないよりはましだろう、行ってみよう。」


俺達は、ブレイアルさんの許可をもらって地下へと向かう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ