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日々是エッセイ【魔のおつとめ】

土地や想いや歴史や見えない情報などを扱っていると神々しいものや禍々しいものに数多出会う。それはいずれも自分の周波数違いの仲間かきょうだいだと理解している。おなじ白い光から分かたれた色違いの虹とでもいおうか。


魔というものに会うとわたしは「負けるかもな」とおもったものでした。「もういいかもな」「このままでもしあわせだし」「恍惚とした一瞬に委ねてしまいたい」そんな空間でわたしの意識は介入されてまるで他者の価値観に染められたようになるのでした。


なにも考えなくてもいいんだなあ

何かに囲われていたいなあ

自分の代わりに決めてもらいたいなあ

好みのものだけに囲まれていたいなあ

自分の性質なんて誰も求めていないものなあ

静かに適応して慎ましやかにいきていこう

家の中にわずらわしいものを置きたくないなあ

人付き合いは簡単に済ませたいなあ


と、こんな感じに柵の内へ納まるように静かに閉じてきます。諦めていないかのように巧妙に、ものわかりよく、つるりとして、委ねているかのような。


魔はそうやって底辺へ落としてくる。

底辺へ落ちて時間やお金や空間や人の想いを貪り、こんなのはもう嫌だとなるまで。


もう嫌だ。

何が嫌だ?

わたしを生きないことはもう嫌だ。

わたしを与えないことの貧しさを知る時間を得た。

魔はそうやって仕事をする。


快適だけどなにも生まれない消費の日々を、多くの場合は耐えられない。

そういうふうにできていて、それこそが命の本質だとわたしは理解している。

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