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剣才無き魔術師   作者: ZIKIRU
第2章 ダンジョン編
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第2章 第4話 『氷の令嬢』


初授業を終え、リアムとリットは校内を歩いていた。

アシュリー魔法学校はそれぞれ角にある塔を四本の長い建物が繋いでいる。

その建物にはそれぞれ役割があり、その役割に応じて使う建物が変わってくる。


師の棟:教師たちが普段いる場所いわば職員室

実技の棟:魔法の実技練習にも使える吹き抜けの建物

探究の棟:研究や実験などで主に使用する建物

冒険の棟:冒険者ギルドがある建物。一般人も立ち入り可能


挿絵(By みてみん)


となっている。

学校内に一般人がいるというのはどこを探してもこの学校だけだろう。




しばらく歩いていると、リットが少し気まずそうに話しかけけてきた。


「な、なあ、リアム…」

「…?、なんだリット?」

「俺が光闇の塔にお前を呼びに行ったときに話していた子いただろ?」

「……あー、フランのことか?」

「そうか、フランって言うのか〜。可愛かったな〜」

「おい、まさかお前、フランのこと狙ってるのか?」

「な、なんだよ!悪いのかよ!」

「いや〜。それは無理だろうなーと思って」

「なんでだよ!俺だってその気になれば女の子くらい…」

「ーーあの子、彼氏いるから」

「…え?マジ?」

「うん、マジ。しかも相手は幼馴染だとさ。」

「くそ〜!でも俺は諦めないぞ!」

「まあ、頑張りな」


リアムはそんなリットを横目に呆れながら周りを見ていた。

今二人が歩いている場所は探究の棟だ。

なので廊下には博識そうな人たちで溢れている。

すると、中庭の方から何やら怒鳴り声が聞こえてきた。

見てみると、生徒同士の喧嘩が起こっていた。


「お、おいリット!あれやばくないか?」

「ん?、うわっ!確かにやばいな…」

「止めた方がいいんじゃないか?俺が行って…」

「ああ、そうだな。ーーいや、その必要は無さそうだぜ」

「は?なんで…」

「いいから見とけって。面白いものが見れるかもしれないぜ」


リアムは不思議に思いながらもリットの言う通りにしてみた。

すると、喧嘩をしている生徒に近づく女がいた。

鋭い目つきに空色の髪を靡かせ、気品のある歩き方をする女だ。

そして、水色の刺繍が入った黒いローブを着ている。

後ろには取り巻きのような女が2人ついている。


ー「アイシクル リストリクション」ー


突如、その女は喧嘩をしていた生徒の足元を氷漬けにした。

そして、リアムはその圧倒的な魔法の展開速度に驚いたのであった。

女はその生徒たちに近寄り、話し始める。


「あなた達、ここで喧嘩をするのはよしなさい。するなら他所でやってくれます?」

「は、はい…。申し訳ございません…」

「よろしい。では、もう行っていいですよ」


女は魔法を解き、生徒たちを解放した。

生徒たちは逃げるようにしてその場を立ち去った。


「なあ、リット…あの人は一体…?」

「あの人の名前はアリス・レイベル。父親は王国の軍部総監、母は宮廷魔術師の生粋のお嬢様だ。そして娘であるアリス様もこの学校では有名な『優等生』。それでついた名が…」



ー「氷の令嬢」ー



今回は文字だけではわかりにくいと思い、アシュリー魔法学校の簡単な構造図を書いてみました。

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