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剣才無き魔術師   作者: ZIKIRU
第2章 ダンジョン編
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第2章 第3話 『天真爛漫なクラスメイト』


トラニカル帝国の王都カザリアに位置するアシュリー魔法学校。

全校生徒10000人を超えるこの学校の一つの教室で初授業が行われていた。


「ーーであるからして、魔法の魔術階級は4段階まである」


光闇の塔、光属性の1年生の教室、教壇に立ち、話している男がいる。

名はレイン・フィラメント。このクラスの担任教師だ。

後ろにある大きな黒板には複雑な図や文がずらりと並んでいる。


「いいか、ここは覚えとけよ。まずは初級魔法、まあ、これは言わずもがな魔法の基礎だ。そして中級魔法、このあたりから詠唱が必要になる。そして上級魔法、中級より詠唱が長いがその分威力が上がっている。そして最後は……まあ、これは知っていても使える人はそういないからあまり覚える必要はないんだが…」


レインは黒板にチョークでその名を書き、生徒の方を見て説明する。



「ーー災厄級魔法(カタストロフィ)、下手をすれば地図をも書き換えるような危険な魔法だ。」



生徒たちに戦慄が走る。

『地図を書き換える』その言葉がその魔法の恐ろしさを物語っているからだ。


「まあ、先ほども言った通り、使える人はそういない。だからあまり恐れるものではないぞ。では、今日の授業はここまで。各自ノートをまとめておくように」


レインはそう言うと教室を出ていった。

リアムは黒板の内容をノートに書き写していた。すると、誰かに声をかけられた。


「うわー!そのノート、すごく綺麗にまとめられているね!ねえねえ、写させてもらってもいい?」


とても明るい声だった。その声に反応し、リアムは顔を上げた。

目の前に立っていたのはマリーゴールドのような鮮やかな長い髪を靡かせ、真紅の目をした女だった。


「…え?あ、ああ」

「ああ、ごめんごめん!えーっと、名前だよね!」


女は慌てた様子で手をブンブンさせている。

リアムはその突き抜けた明るさに圧倒されながらも話を聞いていた。


「私の名前はフラン・セリーネ。所属と属性はーーまあ、同じクラスだから言う必要ないか!リアムくん…だったよね。よろしく!」

「お、おう、よろしくな。でも驚いたよ」

「ん?何が?」

「いや、だってほら、俺ってその…家名がさ、ほら…」

「あー!アルベールでしょ!剣聖の家系の!」

「嫌じゃないのか?」

「全然!私、そういうのあんまり気にしないからさ」

「…そうか、ありがとな。ノートだっけ?はい、どうぞ」

「わーい!ありがとう!」


二人が話していると教室の扉が開いた。


「おーい!リアムはいるか?」


入ってきたのはリットだった。


「おう、リット!どうしたんだ?」

「今日って初授業だからもう放課時間だろ?だからこの学校の探検しようぜ!」

「いいね、行こう!あ、フランはどうする?」

「うーん、私はいいかなー。彼氏待たせてるし…」

「へー。彼氏か….え、彼氏!?まだ初授業だぞ?」

「やだな〜。彼は私の幼馴染よ。別の塔に所属してるけどね。今度紹介してあげる!」

「お、おう。じゃ、俺はリットと行くから」

「うん、バイバイー!」


リアムは荷物をまとめ、リットの元に向かうのだった。

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