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変革の中の安らぎ

「ヒリズさん、回帰さん、神消さんとは今でも一日ちゃんと共に会ってる。ヒリズさんの世界は魔術を、回帰さんの世界は機械を、神消さんの世界はその両方を取り入れていく事で発展してるって聞いてる。

最も、その秩序は決して平坦ではないけど。

でも、平坦ではないのは僕達の世界も同じかな。未だにアメーバの幻影に縋りつこうとする集団やフリーチェ様への反発心も少なからず存在してる。一日ちゃんは長い年月をかけて変えていくつもりみたいだけど。


僕達は皆、それぞれの国、世界で元から通っていた学校に復学した。ま、そうは言ってもそんなに長い間休学してたわけじゃないけどね。そして今は学校に通いながら大人への道を歩んでいる。


フリーチェさんの世界は未だ試行錯誤中、新たな秩序を生み出す為のいろんな試みが行われてるけど、今まで経験の内情苦境に置かれているから一日ちゃんたちの介入も時を選ぶようになってる。あの世界はどうなっていくんだろう?」


「命、今日はやけに眺めているね」


命の自室を訪ねてきた一日は机に座り、何かを眺めている命に対してそう語りかける。


「あ・・・一日ちゃん、眺めてたら止まらなくなっちゃって・・・」

「やれやれ・・・確かにあれからもう二年、フリーチェ様の三回忌にはなるけど・・・」


一日の言うように、あの戦いから既に三年経過していた。一日も命も体が大きくなり、年齢相応の身体的成長を見せている。


「あの日からもう三年か、なんか、長いのか短いのか、遅いのか早いのか微妙な感じだね」

「早いって・・・まだお年寄りじゃないんだから・・・まあ、そう思う気持ちも分からなくはないけど」


そういうと命と一日は顔を合わせ、共に屈託ない笑顔を見せる。その顔からは嘗て想像を絶する戦いに身を置いていた事など想像出来ない。


「ところで、何か用事?部屋の前まで来たって事は・・・」

「ええ、朝食よ。そしてその後は・・・」

「分かってる。フリーチェさんの法要でしょ。ま、魔王様を法要するっていうのも言い得て妙な気もするけど」

「こら!!罰当たりなこと言わない」


命の軽口に突っ込む一日、それを見た命は満面の笑みを浮かべる。


そして朝食を済ませ、フリーチェの世界のシステム跡地に行くと一日はその場に花を置き、集まった全員が黙祷と読経をささげる。捧げ終り、その場を後にすると


「一日の世界の弔い方、結構厳かな感じだな」


と回帰がいい


「それを採用してくださった皆さんに感謝します」


と一日は頭を下げる。

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