戦いの終焉、そして・・・
天空から降り注いだエネルギーは大地に流れ、その輝きをくすませる。だがその直後、本来の大地の色彩と思われる色とりどりの色彩が広がっていく。それを見た人々は
「あ・・・ああ・・・」
そう項垂れながら色付く大地に頭を抱えて跪いていく。だが直ぐに立ち上がり
「そうか・・・これは・・・」
と何処か納得した表情を見せるのであった。
一方、機械の崩壊を見届けた一日達、だがその顔に勝利の喜びは無く、エネルギーが降り注ぐのを黙って観ているだけであった。
「目視する啓発・・・この世界の住民への感情の還元を確認・・・」
そう機械的に淡々と話す一日、その内心はこれまでにない複雑な感情が絡み合っていた。
「あ・・・ああ・・・あんた達は!!」
激昂し大声を張り上げる望と生花、だが一日達は最早そんな声には目も耳も傾ける事は無かった。
「この状況で尚大声を張り上げるとは・・・とことんまで空気も内心も読めない連中ですね!!」
命はそう言うと力を強めようとするがそこに一日が
「もういいわ・・・命、そいつらを元の世界に送り返して」
「一日ちゃん・・・」
「早く・・・」
「うん・・・分かった、一日ちゃんがそういうなら・・・」
と制止、指示を出し、それを受けた命は拘束している糸を媒介として元の世界へと繋がる道を出し、そこに望達を放り込む。それを確認すると
「さあ、私達も戻りましょう。一応作戦は成功したのだからこれからの事を考えないと」
一日がそう告げ、他の面々も黙って頷く。そして一日達は本部への帰還ゲートを開き、帰還していくのであった。
本部に帰還すると回帰は
「フリーチェ様は・・・でも、どうして僕達の力は残っているんだろう?」
とふと発言する。それを聞いた神消は
「おい!!それは今する話じゃねえだろ!!」
「ご、御免・・・」
と回帰を諭し回帰も頷くが一日は
「いえ、その疑問は最もだと思うわ。現状で考えられる回答はフリーチェ様の力が入った時、あの世界の住民が先天的に持っているとされる心の力が私達の中に入り込み、それが切っ掛けとなって発現した力が長い時間を過ごすに伴って少しずつ私たち自身の力として体と馴染んだ。そんな所ね」
と何時も通りの返答をする。だがその言葉の調子を聞いていた面々は気付いていた。この返答は何時も通りの様であって何時も通りでない返答であるという事に。
フリーチェの部屋に入った一行はそこのモニターでフリーチェの世界の現状を確認する。そこは不自然な輝きが消え、本来の色彩を取り戻した世界が写っていた。




