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決着の時

「それはつまり・・・フリーチェ様の消滅を意味する・・・」


確認するように弱弱しい声を上げるヒリズ、それを見た一日はただ黙って頷く。


「そんな・・・いや、分かってはいても・・・」


困惑する声を上げる回帰。


「早く・・・はやく・・・そうしないとこの機械はこの・・・いや、あらゆる世界に災いをもたらすんだ・・・」


機械の中から聞こえ続けるフリーチェの声、それは苦しながらも強い決意を秘めた声であり、その決意が固い事はその場に居た全員が察することが出来た。


「敵の首領が自ら心中を選ぶとは・・・これはチャンスです!!」


キーパーはそういうと命の拘束を引き千切ろうとするが


「何がチャンスですって?」


と怒りを混ぜた声で言った命は拘束の力を更に強め


「ぐ・・・ぐあっ・・・」


とキーパー達を苦しめる。


「一日・・・」


神消は言葉を続けようとするが肝心の言葉が出てこない。


「早く・・・例え・・・例え僕がこの姿を維持出来なくなったとしても君達と永遠の別れになる訳じゃなない。君達の力は残るし、何より・・・」

「・・・分かりました・・・」


尚も聞こえるフリーチェの声に一日は頷きながらその顔を凛々しく整える。


「一日ちゃん・・・」


そう呟いた回帰達も又、一日の顔を見て決意を固めた様子を見せる。だがその一瞬の隙を突き、聖がヒリズ達を押しのけて一日に飛び掛かろうとする。


「炎天下の光を蓄え、輝きを増す赤星よ・・・神無き一月の道標となり降り続く霜の中でも失われるその輝きを以って眼前の敵を打ち砕く力となりて我が身に宿れ・・・輝ける義勇!!」


そう叫んだ一日は全身に赤色を纏い、システムに向かって突進していき、その進路上に立ち塞がった聖はその身に触れた瞬間に塵と消える。


「聖さん!!」


望達が叫ぶも命達は一切の反応を見せず、ただ一日を目で追っているだけであった。その様子は敵味方云々という訳ではなく、最早彼等には一日以外への関心が一切無くなっていた。


機械に接近した一日はまず衝突し、その後鋭い打撃を加えていく。そして機械にダメージが蓄積し、表面にひびが入ったのを確認すると手に剣を出現させ、その剣をひびの入った部分に突き立てて押し込み、そのままシステムに穴を開けて貫く。


「一日ちゃん・・・皆・・・ありがとう・・・」


そのフリーチェの言葉と共に機械のひびは拡大していき、瞬く間に全体に広がって機械は木端微塵に砕け散る。その瞬間中に入っていた灰色のエネルギーは天へと昇り、この世界中に降り注ぐ。



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