相方を癒す
待ちに待った昼食は駿河区にある鰻屋。
「いただきまーす!」
「どうぞ」
蓋を開けると湯気と共に鰻とタレの香りが舞上る。
「うわ凄い。何か渋いよね、食べ物。美味しそうではあるけど」
「楽しみにしてたんだろ?」
「まあそうだけどさ」
何かおかしくなっちゃう。肝吸いではなくお味噌汁だったのは少々不満だけど、鰻は皮はパリッとしていて身はフワッフワ。
「鰻美味しい。何かトロトロってしてない」
「うん。鰻もタレも旨い。でも食レポの達人がトロトロって」
「良いじゃん。今日は仕事じゃないんだから。今日は元気になるね」
昼食が終わったら駅近くのホテルにチェックイン。夕食までにはまだ時間もあるので、
「ねえ相方、駅のショップでお土産買わない?」
これも私の楽しみの一つだ。
「お土産かあ。考えもしてなかった」
相方はベッドに座り宙を見上げる。
「おいおい。事務所の社長さんやスタッフの人達には静岡に行くって言って休みを貰ったんでしょ」
私は相方の隣に座り肩を『パシン』と叩く。
「<レッドマウンテン>と『高ネオ STREET』のスタッフの分だけで良いだろう。ちょっと見に行くか」
相方は立上り、2人で駅へと向かう。
「まず思い浮かぶのはうなぎパイだよね」
「また鰻かよ。洋菓子のこっことかお茶もあるじゃないか」
「でも皆で分けて食べるんなら有名なお菓子の方が良くない?」
「まあ、お茶っ葉1人1人に配ったら量も多くなるしな」
納得したユースケは一番量が多いうなぎパイを三箱、私も同じ物を二箱買った。でも買い物に来た序でなので……。
「まだ時間もあるし、他のお店やデパ地下も見てみたいな」
甘えた声で言ってみる。
「……どうぞ」
とは言いながら顔は「まだ見るか」て言ってる。午前中私を連れ回したから付合わない訳にもいかないのだろう。
他のお土産屋さんやデパ地下を見て回り試食とか、気に入ったスイーツを買ったりしていたら、あっという間に18時を過ぎていた。




