シーズン2 第16章 崩壊都市
白銀市・地下研究施設。
時間の核が暴走し、施設全体が激しく揺れていた。
空間は裂け、壁は消えたり戻ったりしている。
クロノスの周囲には、時間の歪みから生まれた鬼が次々と現れていた。
シュンが炎をまとい叫ぶ。
「数多すぎだろ!」
レイは冷静に前を見る。
「止まるな。突破する!」
⸻
鬼の群れ
最初に飛び出したのはシュンだった。
「血気術――炎撃!」
炎の衝撃波が鬼の群れを吹き飛ばす。
ナツキがその隙をつく。
「水流斬!」
水の刃が次々と鬼を切り裂いた。
しかし鬼は消えても、また時間の歪みから現れてくる。
シュンが舌打ちする。
「キリがねぇ!」
アヤが冷静に言う。
「相手は時間の中から鬼を呼んでる。長引けばこっちが不利よ。」
レイは頷く。
「なら最短で核を破壊する。」
⸻
崩れる施設
四人が走り出した瞬間、床が崩れた。
巨大な穴が開く。
ナツキが驚く。
「危ない!」
レイが風を起こす。
「跳べ!」
風に押され、四人は崩れた床を飛び越えた。
だがその時、クロノスの声が響く。
「急ぐな。」
次の瞬間。
時間が巻き戻った。
崩れた床が元に戻る。
四人の位置も数秒前へ戻っていた。
シュンが叫ぶ。
「またかよ!」
クロノスがゆっくり歩いてくる。
「君たちは核に近づきすぎた。」
ナツキが睨む。
「つまり……核が弱点ってことね。」
クロノスは少し笑った。
「その通りだ。だから近づかせない。」
⸻
アヤの作戦
アヤが小さく言った。
「レイ。」
レイは目だけで答える。
「聞いてる。」
アヤは作戦を伝える。
「私がクロノスを止める。その間に三人で核を破壊して。」
シュンが驚く。
「一人で相手すんのか?」
アヤは少し笑った。
「弟の前で格好つけさせて。」
レイは一瞬迷う。だがすぐに頷いた。
「……頼む。」
アヤはクロノスの前へ歩き出る。
「久しぶりね、時間の鬼。」
クロノスが目を細める。
「ブラックタイガーの隊長だったアヤか。」
「裏切ったのか?」
アヤは静かに答えた。
「最初からあんたの仲間じゃない。」
⸻
姉の戦い
アヤの体から鬼の力があふれる。
彼女の血気術が発動する。
黒い衝撃波が広がる。
クロノスは少し興味を示す。
「面白い。」
二人の戦いが始まる。
その隙にレイたちは走り出した。
シュンが言う。
「急ぐぞ!」
ナツキが核を見つめる。
「あと少し!」
巨大な時間の核は、目の前に迫っていた。
しかしその時。
核から異様なエネルギーが噴き出した。
施設全体が崩壊を始める。
レイが叫ぶ。
「まずい……!」
ナツキが叫ぶ。
「レイ!」
核が暴走し、白い光が広がった。
その光の中から、巨大な鬼の影が現れる。
シュンが絶句する。
「……なんだよ、あれ。」
それは
時間の核が生み出した守護鬼だった。
レイは風をまとい構える。
「倒すしかない。」
白銀市を救うための戦いは、
ついに最終局面へ向かっていた。




