シーズン2第15章 時を操る鬼
白銀市・地下研究施設。
巨大なエネルギー体――時間の核が激しく脈動していた。
その光に照らされながら、クロノスはゆっくりと歩み出る。
レイ、ナツキ、シュン、そしてアヤは戦闘態勢に入った。
シュンが拳を握る。
「街をめちゃくちゃにして、世界作り直すだと?」
クロノスは淡々と言った。
「この世界は歪んでいる。鬼と人間の争い、組織の戦争、終わらない憎しみ。」
彼は時間の核を見上げる。
「だから私は――時間そのものをやり直す。」
ナツキが鋭く言い返す。
「そんなことしたら、今生きてる人たちはどうなるの?」
クロノスは静かに答えた。
「消える。」
その言葉にシュンが怒鳴る。
「ふざけんな!!」
炎が拳に燃え上がる。
⸻
最初の戦闘
シュンが突進する。
「火の血気術――炎拳!!」
炎の拳がクロノスへ叩き込まれる。爆発。
しかし煙が晴れると、クロノスは傷一つなかった。
シュンが驚く。
「……は?」
クロノスは静かに言う。
「無駄だ。」
次の瞬間。
時間が巻き戻った。
炎の爆発が消える。
シュンは攻撃する前の位置に戻っていた。
シュンが混乱する。
「今、何が……」
ナツキが理解する。
「時間を戻した……!」
クロノスが頷く。
「そう。私の血気術は時間操作。」
アヤが低く言う。
「厄介ね。」
⸻
圧倒的な能力
レイが動く。
「風刃!」
風の刃がクロノスを切り裂く。
だが次の瞬間、また時間が戻る。
攻撃が消える。
ナツキの水の攻撃も
シュンの炎も
すべて存在しなかったことになる。
シュンが叫ぶ。
「チート能力かよ!」
クロノスは平然としていた。
「何度でもやり直せる。これが時間の力だ。」
レイは静かに観察していた。
「……違う。」
ナツキが聞く。
「何が?」
レイが時間の核を見る。
「あいつ一人じゃない。あの核が力の源だ。」
アヤも気付く。
「なるほど。核がある限り、時間操作ができる。」
クロノスは笑った。
「よく気付いた。だが核に近づけると思うか?」
その瞬間。
研究施設全体が震えた。
⸻
時間崩壊
クロノスが手を上げる。
「少し見せてあげよう。」
時間の核が暴走する。
施設の壁が消えたり戻ったりする。
天井が崩れる。
床が割れる。
ナツキが叫ぶ。
「街全体が崩壊してる!」
クロノスは静かに言った。
「この街はもう終わりだ。」
レイは前に出る。
「まだ終わってない。」
シュンが笑う。
「そうだな。」
ナツキも構える。
「やることは一つ。」
アヤが言う。
「核を壊す。」
クロノスはゆっくり笑った。
「面白い。なら止めてみろ。」
その瞬間、クロノスの周囲に大量の鬼が現れる。
時間の歪みから生まれた鬼たちだった。
シュンが叫ぶ。
「来るぞ!」
レイは風をまとった。
「突破する!」
ナツキは水を構える。
「核まで行く!」
アヤは静かに言った。
「ここからが本当の戦いよ。」
四人は一斉に走り出した。
白銀市の未来をかけた戦いは
さらに激しさを増していく。




