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鬼ノ境界(おにのきょうかい)  作者: Helbon
season2

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シーズン2 第2章 「ロンドン再訪」


ホワイトホース本部からの正式な任務命令を受け、

レイとナツキ、そしてシュンの3人は再びロンドン支部へ向かうこととなった。


かつて命を懸けて戦ったこの地に、

今は“教官”として戻ってくる――その事実が、不思議と胸に温かく響いていた。



■ ロンドン支部との再会


ロンドンに降り立った3人を迎えたのは、懐かしい顔――

ロンドン支部長、アーサー・グレイヴスだった。


「おお、レイ!久しぶりだな!」

「支部長、こちらこそ。あの時以来ですね。」

「まさか再会が“訓練任務”になるとはな。平和になった証拠だ。」


少佐の笑顔に、かつての緊張感はない。

あの頃は命を削って戦った仲間たちも、今では皆、新しい未来のために動いている。


支部長室での談笑の中、ナツキは穏やかに紅茶を口にした。


「街もすっかり変わりましたね。

鬼と人間が同じ職場で働いているなんて、2年前じゃ考えられなかった。」

「ああ。だがまだ完全に“溶け込んだ”とは言えん。

だからこそ、君たちのような存在が必要なんだ。」



■ 特別訓練の決定


翌日、アーサーは支部全体会議を開いた。


「明日から一泊二日の特別訓練を実施する。

指導教官はホワイトホース本部より派遣された、神崎レイ教官と桐生ナツキ教官だ!」


ロンドン支部の若手たちがざわめく。

彼らにとって“伝説の世代”とも呼ばれる二人が直接指導に来るのだ。


「え、本物のレイ教官!?」

「風の血気術の使い手だろ!? 本部でも最強クラスって聞いたぞ!」


レイは照れくさそうに苦笑した。

ナツキは横で軽く肘を突く。


「人気者だね、レイ。」

「やめろよ……俺はただの教官だ。」

「“ただの教官”が世界救ったりしないって。」



■ 訓練前夜


その夜、宿舎の窓からロンドンの街を眺めながら、

レイは静かにつぶやいた。


「……この街、もうあの時の“闇”は残ってないな。」


ナツキがカップを持って隣に座る。


「うん。でも、戦った場所だからこそ、ちゃんと見届けたい。」

「あの戦いを無駄にしないために。」


彼女の言葉に、レイは小さくうなずいた。


「明日は次の世代に、俺たちの“境界の越え方”を教えよう。」

「うん。彼らが新しい時代を作る番だね。」



翌朝――

ロンドン郊外の演習場で、特別訓練が始まろうとしていた。

風が吹き抜け、どこか懐かしい空気が漂う。


レイとナツキは互いに視線を交わし、

新しい世代に向けて静かに立ち上がった。


「――訓練開始だ。」


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