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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第3章
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記憶の欠片と高級食材04


「何か、凄いよねぇ。この河、ずっと昔からあるんでしょ?景色が壮大(そうだい)って言うか、荘厳(そうごん)だよね。」

 向こう岸が見えない程の川幅で、目の前に大河ハディスンは横たわっていた。

 悠希(ゆうき)(ひな)は、さっきから横でカワザリの(はさみ)を数えている。


(ゆい)、お前も暇なら手伝えよ。」

「嫌だよ。私の分の150は、もう双児宮(そうじきゅう)と数えたじゃん。」

 文句を言ってきた悠希(ゆうき)に、私はキッパリ言い返した。

 私は星ノ魔法の双児宮(そうじきゅう)を使って、カワザリの(はさみ)を10ごとに纏めてもらったの。()の者達の中で、唯一召喚出来る人形(ひとがた)だからね。


「そうね。御門(みかど)さんは200、数え終えたのかしら。私は今、終わったわよ?」

 そう言いながら(ひな)が、自分の分である150のカワザリの(はさみ)を指し示す。

 さすが性格というか、綺麗に10ごとに束になっていた。

 私の場合は、山にしてあるだけ。

「マジかよ…。ま、待ってろよっ!」

 大慌てで、残りのカワザリの(はさみ)を数え始める悠希(ゆうき)

 彼の正義に、人を待たせるのは(はん)しないのだろうか。


「もう、遅いんだからぁ。口よりも、手を動かしてほしいよね~。…(ひな)?」

 文句を言われた事もあり、少しだけ嫌味を返す。けど、視線を向けた(ひな)の様子がおかしい。

 河の上流の方をじっと見つめている。


「あ…ごめんなさい、(ゆい)。呼んだかしら。」

「うん。どうかしたの?あっちに何かあった?」

 私の視線に気付いたのか、(ひな)は小首を(かし)げた。

 彼女の見ていた方向は、現時点での目的地の筈。

「えぇ。でも、この話は後でね。」

 ニッコリと微笑み返してくる(ひな)の様子に、私は世界の欠片がらみなのだと察する。

 そう。今は話せない事、なのだよ。


「終わった~っ。」

 (ようや)く、悠希(ゆうき)がカワザリの(はさみ)を数え終えた。

「一つ一つ数えてるから、途中で分からなくなっちゃうんだよ。真面目なんだか、融通が()かないんだかだねぇ。」

「うっせぇ、悪いかよ。だいたい、魔法で数えた(ゆい)には言われたくないぜ。」

 討伐アイテムをマジックバックに収納しつつ、悠希(ゆうき)と軽口の応酬。

 本気で言い合っている訳じゃないからか、(ひな)は笑顔で見守っているだけのようだ。


「よ~し!討伐依頼は、これで完了っ。少し休憩しようぜ。障壁ノ魔法、絶対防御。」

 そして悠希(ゆうき)は、私達三人を取り囲む結界を作り出す。

 (ひな)とのやり取り、聞こえてたのかな?


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