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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第3章
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記憶の欠片と高級食材01


「…い?…(ゆい)?」

 肩を揺すられ、私は(まばた)き一つで我に返る。

 今さっきまで…私、鳥だった。


「大丈夫か?」

 心配そうな表情の悠希(ゆうき)が、小首を(かし)げつつ問い掛けてきた。

 …っていうか、距離が…顔が近い。

「だ、大丈夫だよっ。」

 頬が熱い気がするが、気にせず片手で悠希(ゆうき)の顔面を押し退()ける。

 しかしながら、四人掛けのテーブルで、隣の席に座っているのだ。

 離れるにも限度がある。

 …そう言えば、何で隣なの?

(ひど)い扱いだな…。」

 掌の下から不平が聞こえるが、そのまま放置。


 私は周囲を見回し、先程の続き──食事中である事を確認する。

 たまに、時間が()ちすぎている事もあるからね。

「大丈夫よ、(ゆい)。数分だから。」

 状況確認する私に気付いたのか、(ひな)が小声で教えてくれた。

 でも、私が一番気になっていた事は…。

 良かった~。ご飯、まだ冷めてないっ。

(ゆい)。今、飯の事を考えたろ。」

 不意に聞こえた、からかいを含んだ悠希(ゆうき)の声。

 振り向くと、顔を押さえられながらも、ニヤつく彼の瞳があった。


「う、うるさいなぁっ。良いじゃん、ご飯は大切だもんっ。」

 開き直って、私は言い切る。

 そして視線を()けるように、刺身を一切れ、口に入れた。

 うん、変わらず美味しいっ。

「ったく、可愛いな…。おい、手を離してくれないと、俺が食べられんぞ。」

 前半は何を言ったか聞こえなかったけど、後半はしっかりと聞こえた。

「あ、そうだったね。悠希(ゆうき)もまだ食べ「いや…、舐めてほしいのかとも思ったがな。」っ?!」

 手を退()けようとした瞬間、悠希(ゆうき)の不穏な発言。

 思わず身体ごと引いて、まじまじと見入る。

「だからやめただろ。」

「当たり前でしょっ。」

 不思議そうに告げられ、逆に噛み付くように言い返した。

 何を考えているんだ、全くぅ。


「二人共。仲の良いじゃれあいは悪くないけれども、時と場所を考えた方が良いわ?」

 静かに(ひな)(さと)され、私達は周囲を見回した。

 非常に多くの視線が──、生温(なまぬる)い空気と共に向けられている。

 いや~っ、何の罰ゲーム?!

 っていうか、昼食時の人が多い時間帯なんだった。

「うぅ~…っ、居たたまれない…。」

 それでも、焼き魚を口に入れる私。

 美味しさは気持ち半減するけど、食べ物に罪はないもの。

 項垂(うなだ)れながらも私が食事を再開する横で、悠希(ゆうき)は変わらない様子。

 何だか、自分だけが空回りしている感じで、更に()に落ちないと思った。


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