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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第3章
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港町02

「で、雛乃(ひなの)水流の宮(すいりゅうのみや)、覚えてるだろ?」

 当たり前のように、悠希(ゆうき)(ひな)に問う。

「えぇ。けれど覚えているかどうかが問題ではなく、味が変わっていないかよ。」

 それを受けて、(ひな)が淡々と答えた。

 そうだよね、お店は同じでも、味が変わったりするもんね。って、私はそのもの自体を覚えてないんだけど。

「んじゃ、決まりだな。今から行くぜ~。」

 言うが早いか、足を向けていた方向を突然変える悠希(ゆうき)

 ちょっと待って。

 私達、今から冒険者の宿に行くんじゃなかった?


御門(みかど)さん。」

 静かに悠希(ゆうき)を呼び止める(ひな)

 うん、そうだよね。

 ここは初めに目的としていた…。

「そちらではないわ。水流の宮(すいりゅうのみや)は、あちら側の通路を右よ。」

 だが、(ひな)から告げられた言葉は、飲食店の方である。

「そうだったっけ?」

「えっ?(ひな)もそっち?」

「えぇ、お腹が()いたもの。旅に出てから、あまり贅沢をしないようにしているのだし。久し振りの外食だわね。」

 驚いて突っ込む私だったけど、(ひな)は淡々と答えた。

 悠希(ゆうき)は周囲を見回しながら、方向を確認している様子。


 確かに、無駄に買い食いしているのは私なんだけど…。そもそも旅にはお金が掛かるから、贅沢はダメなんだけどね。

「だ、だよねぇ~。」

 苦笑いしながらも、同意せざるを得ない私。

 っていうか、(ひな)(こだわ)る程美味しいの?

(ゆい)も反対意見はないみたいだし、そんじゃ改めて、こっち~。」

 いつも以上に楽しそうな悠希(ゆうき)は、(ひな)が先程示した道を行く。

「そうね。行きましょう、(ゆい)。」

「は~い。」

 二人に先導されつつ、私も足を向けた。

 今更異存はないし、見知らぬ港町で置いていかれても非常に困るもんね。


 ここは結構大きな町だからか、人も物も、様々(さまざま)な種類が入り乱れている。

 そしてそんな中、目の前に現れた大きな建物。

 この大きな港町にあって、それでも集客率はダントツに見える。

「ここ?」

 (わず)かに腰が引けてしまうのは、貧乏性(ゆえ)か。

「そうだぜ?…何だよ、(ゆい)。店を前にして、ビビってんのか?まぁ、デッカイ店だからなあ。けどここ、見た目と反して、料金設定は良心的なんだぜ。」

 にこやかに悠希(ゆうき)が告げる。

 いやいや、とてもそうは見えないんだけど?

 私が見上げた建物は絢爛(けんらん)豪華で、明らかにお子様な私達がおいそれと入れる店構えではなかった。


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