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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第3章
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訪問者03

「あっ、ちょっと待って~っ!」

 カボチャさんは慌てたように両手を突き出し、悠希(ゆうき)の背に触れようとする。

 だが、それが叶う事はなかった。

 悠希(ゆうき)が、手にしていた剣を突き付けたから。

「…不用意に近付くなよ。俺はお前を信用していない。」

 今まで聞いた事のない、とても低く冷たい声だった。

 視線を向ける事なく、悠希(ゆうき)の剣はカボチャさんの首元にある。

「…わ、分かったから…、ご、ごめん…なさい…。」

 即座に両手を上に上げ、ガクガクとカボチャ頭を縦に振るっている。

 でも、悠希(ゆうき)が本当に相手を射るつもりがなくて、本当に良かった。

 こんなところで出血大サービスなんて、冗談じゃないもん。


「行こうぜ。」

 そのまま剣を引いた悠希(ゆうき)は、カボチャさんを見る事なく背を向ける。

 私は(ひな)と顔を合わせ、とりあえず彼の(あと)に続く事にした。

 まぁ、今回の目標である、一つの欠片はゲットした事だし?


「…(ゆい)。後ろ…。」

 小さな声で、(ひな)が告げる。

「ん?」

 私は(ひな)に視線を向けるつもりで首を動かし、ハッとした。

 何故なら、さっきのカボチャ頭さんが、全身で何かを表現していたから。

「何だよ、雛乃(ひなの)。…(ゆい)。あぁいう変なのには、関わりを持たない方が利口(りこう)だぞ?」

 立ち止まった私達を気にしたのか、悠希(ゆうき)も振り返ったようだ。

 そして保護者のような言葉を続けている。

 いやいや、これは聞かなかった事にしよう。


「違うよ、悠希(ゆうき)。多分あれ、世界の欠片のヒントだよ。」

 私は再度振り返り、悠希(ゆうき)に告げる。

 彼は旧世界の知識はないから、この場合は分からなくて正しい。

 だって、知らない人が見たらあれ、何のジェスチャーだか分からないもの。

 そう。カボチャ頭さんは真っ直ぐ立ち、その右手を何か持っている様に握って、天へと(かか)げていたのだ。

 勿論左手は、胸の辺りで何かを(かか)えるように、掌を内に向けている。

「…女神?」

「うん、私もそう思う。」

 (ひな)の言葉に、即首肯(しゅこう)する。

 自由の女神像は、旧アメリカの民主主義および世界的な自由の象徴だった。


「何だよ、女神って。あのカボチャの事じゃないだろ?」

 胡乱(うろん)な視線を向けてくる悠希(ゆうき)

 そんなの、当たり前じゃないか。

「旧世界の歴史的建造物、自由の女神だよ。確か、台座をふくめて90m以上はあった筈だよ。」

「マジか…。で、あんな格好をしてるのか?」

 私がサイズ告げると、悠希(ゆうき)は驚いたように目を見開く。

 確かに純粋な建物でもないのにって事もあって、この世界では見掛けない大きさだよね。


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