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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第3章
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訪問者02


「何よぉ…。そこの女の子に話し掛けてるのにぃ。」

 不満()にボヤかれる。

 いやいや、ちょっと待て。

 まずは、自分の格好から気にしてみようか。


「俺は彼女達を守る義務がある。カボチャなんかにまともな応対なんぞ、出来るかよ。」

 吐き捨てるように悠希(ゆうき)が言い放った。

 まぁ、正論だよね。

 義務かどうかは、置いておいても。

「ナイト君は、今はお呼びじゃないんだけどねぇ。でもこの仮面には、海よりも深い事情があってだねぇ…。って事で、許してくれない?」

 カボチャ頭が小首を(かし)げる。

 海よりも深い事情って言うのが、逆に気になるよ。

 しかもその仮面で首を(かし)げたって…、可愛くない。

 だって、カボチャ頭だよ?ハロウィンかっての!

 あ、これは旧世界の知識だね。


「バッカじゃね?そんな道理が通るなら、魔征軍とかいらねぇっての。」

 新たに一歩近付かれ、とうとう悠希(ゆうき)抜刀(ばっとう)した。

 カボチャ頭さん…。それ以上は接近しない方が良いのではないでしょうか?

「う~ん、いけずぅ~。せっかく、古代観光名所を教えてあげようと思ったのにぃ。」

 しなをつくって見せるカボチャ。

 けどそれ、不気味さが増すだけだから。

「古代観光名所って何だよ。」

 抜刀した剣を納める事なく、悠希(ゆうき)はカボチャに問う。

「古代ってのはぁ、あれだよ。あちらこちらにあるじゃん?何でか知らないけど、この世界観とは少し違う感じの建造物~。」

 崩れ落ちた凱旋門(がいせんもん)を指差しつつ、(みずか)らのカボチャ頭をユラユラと揺らした。

 私は(ひな)に視線を向ける。同じタイミングで(ひな)も私を見たようで、パチリと合わさる瞳。

 勿論この場では何も話さないものの、私達の思いは同じだろう。

 このカボチャ、何を知っている?


「…それだけじゃ、分からないな。だいたい、そんな曖昧(あいまい)な情報で俺等をつろうなんざ、考えの甘さが露見(ろけん)するだけってもんだぜ。」

 わざとらしく鼻で笑う悠希(ゆうき)

 こういう時の彼は、本当に悪人(あくにん)っぽい。

 正義を(うた)悠希(ゆうき)らしからぬ、でも駆け引きなんだろうなって思えるところ。

「そんなぁ~。別にあたしは…、あれだよ。」

 カボチャは言い淀んだ風に、一度口をつぐんだ。

 けど、あたしって言ったよ?

 特殊な嗜好の男の子って線はまだ消えないけど、ほぼ女の子じゃない?


「さっきから、あれって。そんな不特定多数を指し示す言葉なんか、()らねぇって言ってんの。ほら、もうこんなカボチャなんか放っといて、行こうぜ?」

 悠希(ゆうき)が軽く頭を振り、私達に声を掛けた。

 確かにこんなやり取りを続けたところで、仕方ないとも思えるよね。


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