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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第3章
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訪問者01


「もう良いよ、悠希(ゆうき)。けど、次からは気を付けて。…(ひな)、次は何処が近いかな?」

 今の出来事を無理矢理なかった事にして、私は(ひな)に問う。

 勿論、(ひな)は困った顔をしていたけど。

「そうね。ここからなら…。」

 (ひな)はマジックバックから文献の模写(もしゃ)を取り出そうとして…、やめた。

 ん?と、首を(かし)げたのは私だけで、悠希(ゆうき)は私の背後へ鋭い視線を送っている。

 そこで(ようや)く気付いた私は、ゆっくりと振り返ってみた。


「人…だよね?」

 呟きながらも、私の言葉が疑問系になる。

 けど、それも仕方がないのだと思っていただきたい。

「あぁ~…、多分な。」

「私もあまりの出来事に、すぐに言葉を出せなかったわね。」

 苦笑いを浮かべたのは、悠希(ゆうき)。続けて、(ひな)(わず)かに首を(すく)めた。

 そう。私達の目の前に現れたモノを見れば、その姿から大概(たいがい)の目撃者が眉根を(ひそ)めるだろうと予測出来る。

「…何で、カボチャ?」

 私は再度、反対側にコテンと首を(かし)げる。


 ストレートに言ってしまえば、そう言う事だ。

 前方からは何故か、カボチャ(あたま)の人物が接近してくる。

 正確には、陶器製のカボチャ頭か。明らかに、人がそれを(かぶ)っている。

 服装は厚手のコートを羽織っている為、性別までは分からない。

「さぁな。よほど顔を見られたくないんだろ。」

 (あき)れたように呟く悠希(ゆうき)だが、その右手は剣の(つか)に置かれていた。

 警戒は()いてない、という意味なのだろう。


「…あの~…、少し良いですか~?」

 カボチャ頭が迷いもなく、私達に声を掛けてきた。

 声はくぐもっていているが、男性的ではない。

 けどこれは、私達が進行方向に偶然居合わせた訳ではなく、意図的に接近してきたともとれる。

「嫌だけど。」

 即行拒否する悠希(ゆうき)だ。

 横を見ると、(ひな)は人見知り発動中。

 私の背後に隠れ──彼女の方が背が少し高い為、完全には隠れられていないのだけど──、視線すら合わせる気はない様子である。

「そんな事を言わずに~。」

 手を伸ばし、ヒラヒラと上下に振りながら告げるカボチャ。

 けど、間延びした喋り方はわざとなのか、カボチャ兜を見ていると余計に(かん)(さわ)る。

 それでも、自分達とそう歳が違わない女の子かな?くらいに思える。

「お前、人に声を掛ける格好っての知らないのか?」

 悠希(ゆうき)が不機嫌を隠そうともせず、鋭い視線と共に言葉をぶつけた。

 いや、全くもってその通りだよ。

 ましてや女の子なら、顔を出した方がこちらの敵意を()げるのに。


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