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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第2章
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潔(いさぎよ)い降参04

「さぁ、(ゆい)。このままでは怪しまれてしまうわ?一旦(いったん)この場を立ち去るか、彼に立ち去ってもらいましょう。」

 そして続けられた(ひな)の意見に、私はその手があったかと手を打つ。

 いつまでも押し問答していても仕方がないし、べつの追跡者がいるのなら長居は無用なのだ。

 私はそのまま悠希(ゆうき)へ振り返る。


悠希(ゆうき)?」

「ん?…………ええっ?!俺っ!?」

 声を掛けると、数瞬(すうしゅん)思考を(めぐ)らせた(あと)、驚きを返してくる悠希(ゆうき)

「な、何でっ?」

 先程の動揺が残っているのか、まだ少し赤みのある顔で問い掛けてきた。

 そんなに考える事かな?

 私にとっては、簡単な解決策だったのに。

「だって、出来るでしょ。」

 事も無げに告げてあげる。

「だ………、出来るけど…っ。俺はアイツを解放するって言ったんだぜ?」

 話している間に、いつもの悠希(ゆうき)に戻ってきたようだ。

 けれど、どうやら反対意見があるらしい。


「この場に、とは言ってないじゃん。」

「そうね。魔征軍(ませいぐん)に突き出す訳でもないのだから、この場から少しばかり遠退(とおの)いてもらうくらい、問題ないのではないかしら。」

 私の言葉に、(ひな)が賛同してくれる。

 魔征軍って、何だっけ?悪い人を捕まえる人とかだっけ?

 とにかく、実際に距離を離してもらうだけなんだよ。

「それは…、そうだが…。」

 それでも、()に落ちない感じの悠希(ゆうき)だ。

 彼の中の正義に(はん)するのかもしれない。


「じゃあ、好きな方向へ飛ばしてあげるとか言えば?相手との交渉なら、一方的な力の行使(こうし)じゃないもんね。」

 不意に思い付きた事を告げた。

 そうだよね、意見を聞けば良いんだよ。

 どうせあの科学者も、棒人間ロボットが動けない限りは、この場を立ち去れないんだろうし。

「……それも一理(いちり)あるか。よし。」

 少し考える素振りをした(あと)、納得出来たのか顔を上げる。

 そしてそのまま悠希(ゆうき)は、自称バーニーの方へ歩いていった。


「なぁ。」

 ロボットの装甲を開けて中を(いじ)っている自称バーニーに、悠希(ゆうき)は迷いなく声を掛ける。

「……何さ。僕は少しばかり忙しいんだけど、そこんとこの空気を読んでくれないかな。」

 顔を上げる事なく、自称バーニーは(こた)えた。

「単刀直入に言う。(いさぎよ)く、ここから飛んでくれないか。」

 ハッキリと告げられた内容に、自称バーニーはゆっくりと顔を上げる。

「はあ?」

 そして続けて発せられた声は、まさしく彼の心中を表している不機嫌な音だった。

 まぁ、そうなるよね。

 私もそんな事を言われたら、同じ反応をしそうだもん。


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