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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第2章
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潔(いさぎよ)い降参03

「お前、適当な事を言ってるんじゃないよな。」

 私と同じように不安を(あお)られたのか、悠希(ゆうき)が鋭い視線を自称バーニーへ向けた。

 けれど、彼の表情は変わらない。

「まぁ、どうとるかは君達次第さ。僕はただ、見聞きした情報を口にしただけ。(みずか)らの解放を条件にね。」

 肉体を拘束されている訳ではない為、敗者であるにも(かか)わらず余裕が見えた。

 でも私達の目的は、科学者の殲滅(せんめつ)ではない。


「分かった。んじゃ、それらの情報を()る替わりに、お前を解放する。もう俺等に(から)んでくるんじゃねぇぞ。」

 悠希(ゆうき)は腕を軽く振り、背を向けた。

 というか、私と(ひな)の方へ振り返る。

「んじゃ、どうする?この辺りを探索するか、移動するか。」

 手にしていた細身の剣を左腰の鞘に戻しつつ、こちらへ歩いてくる。

 もはや悠希(ゆうき)の中では、背後にいる自称バーニーの事はいないも同然なのだろうか。


「…ねぇ?」

「えぇ…。」

 気になって仕方がない私は、隣に立つ(ひな)に同意を求めた。

 すると(ひな)も、困った顔で首肯(しゅこう)してくれる。

「何だよ。」

 不満そうに悠希(ゆうき)が小首を(かし)げる。

 いやいや、おかしいよね。そこにいるってば、科学者。


 自称バーニーの方は何をしているのかというと、呑気(のんき)にも棒人間ロボットの修理である。

「あ、僕の事はお気になさらず。」

 視線を感じたのか、自称バーニーがニッコリと笑顔を返してきた。

 う~ん…、この人は何て言うか…図太いよね。

「あぁ言っている事だし…っ?」

「バカねっ。あの人の目の前で欠片を見せたい訳っ?!」

 悠希(ゆうき)の楽観的な言葉に、思わず私は彼の襟首を引っ張り、小声で怒鳴り付ける。

 物凄く驚いた顔をしてるけど、そんな事知らないもん。

 30センチ以上の身長差は、こうでもしないと埋まらないのよ。

「あ…ま…っ。」

 呼吸が触れ合う程の距離に、悠希(ゆうき)は酷く狼狽(ろうばい)している。

 だが言葉が紡げず、アワアワと半端に唇だけが動いていた。

 顔が赤く見えるのは気のせいかな。

 っていうか、顔が近い?


「ほら、(ゆい)御門(みかど)さんも反省しているようなのだから、その辺りで解放してあげてはいかがかしら。」

 ゆったりとした言葉ながら、何故かピリピリとした空気を(まと)った(ひな)

 どうしたのかな?なんて思ったけど、確かにずっと引っ張っているのも疲れる。

「うん、分かった。…けど、もう少し考えてよねっ。」

 私はすんなりと手を放し、それでも足りず、腰に手を当てて(にら)み付けた。

 勿論、私と悠希(ゆうき)の身長差だと、下から見上げる形になっちゃうんだけど。…くそぅ。


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