表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第2章
PR
76/186

潔(いさぎよ)い降参01

 カチッ、カチッ…。

 (むな)しい空発の音が響く。

「…はぁ…、終わっちゃった。」

 他人事(ひとごと)のように呟く自称バーニー。

 いやいや、自分の手持ち武器の事だよね?

 私は、そこで思わず突っ込みたくなるのを我慢した。

「どうすんの?」

 悠希(ゆうき)が余裕の表情を向けている。

 それにしても、汗一つかいてないなんて、本当にどうなってるんだろ。


「うん、僕の攻撃手段は皆無。終わりだ。肉弾戦なんて無理だし、そもそも魔法使いに素手で挑むほどバカじゃない。降参だ。もう僕の負けで良いや。」

 清々(すがすが)しい程の笑顔をみせる自称バーニー。

 っていうか、降参ってあり?

 本当に銃弾が尽きたらしく、自称バーニーは両手に持っていた銃を地面に落とした。

「オーケー、負けを認めるんだな。けど、ただで解放されると思うなよ?」

 手にしていた細身の刀を肩に背負うように遊ばせつつ、悠希(ゆうき)はゆっくりと自称バーニーに歩み寄る。

 そして何をするかと思ったら、自称バーニーの足下の銃を蹴り飛ばした。

 うん。近くにあると、それだけで危険だもんね。


 そうされても自称バーニーは抵抗の一つもせず、素直に両手を頭の後ろに組む。

 どうやらこれで、完全降伏となるようだ。

「そうだねぇ…。情報を一つ、公開しよう。」

「…何だよ。内容によるな?」

 何故か笑みを浮かべている自称バーニーだった。

 悠希(ゆうき)は警戒しつつも、主導権の主張をしている。

「光の欠片の使い道。」

 自称バーニーの言葉に、無意識に私の身体が反応した。

 知っている事を伏せておかないとならないのに、思わず世界の欠片を()していると気付いてしまったんだよね。

「…ふぅん?まぁ、聞いてやらない事もないな。」

「冗談だろう?そこの女の子(レディ)が、とても興味深そうに話を聞いているじゃないか。」

 上から目線の返答をした悠希(ゆうき)だったが、自称バーニーは私の反応に気付いていた。

 ごめん、悠希(ゆうき)

 交渉の邪魔をしちゃったよ。


「そっか?まぁ…彼女が聞きたいんなら、それで妥協してやるよ。」

 チラリと悠希(ゆうき)から視線を向けられ、私は思わず苦笑いしていまう。

 けど怒る事なく、悠希(ゆうき)は私に笑顔まで見せたのだ。

 うん、人間が出来てるね。

「交渉成立だよ。」

 そして握手の為、手を差し出す自称バーニー。

「オーケー。けど、不用意に他者へ()れる趣味はないんだ。しかも男だし。それじゃ早速、情報公開といこうか。」

 だが悠希(ゆうき)はそれに()れる事なく、首を(すく)めるだけだった。

 まぁ確かに、一瞬前まで敵だった相手だもんね。

 そう簡単に気を抜いて接する事なんか、なかなか出来ない。

 …私ならやっちゃいそうだけど。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ