科学武器04
「そんな事、言ったってだな……。武器には使用限界ってものがあって、だ…。」
言い訳のように、自称バーニーがブツブツと口ごもる。
科学武器じゃなくても、魔法にだって使用限界はあるんだから。
どんな力も、使い方を考えなきゃならないのは当たり前だよ。
「バッカじゃね?そんなの当たり前だろ。それを考えて使うのが、使用者の能力ってもんだ。まともに使えないんだったら、力なんか行使するんじゃねえっ!」
鋭い声をあげる悠希。
どうやら自称バーニーの今の言葉は、彼の正義に反したようだ。
「か、科学者が科学兵器を使って、何が悪いって言うんだ?」
少し狼狽えながらも、自称バーニーは悠希に食って掛かる。
「はあ?お前、マジで言ってんのか?」
その言葉に、悠希の周りの空気が変わる。
「そんな奴等が、考えなしに世界を破壊するんだろうが!」
叫ぶように言い捨てた瞬間、彼の周囲を覆っていた電気が周囲に放たれた。
けれども勿論、人には全く当たらない。
そういうふうに放出したんだろうけど、悠希を怒らせたらヤバいって事は分かった。
「ま、魔法使いだって同じだろうっ?!」
自称バーニーは、悠希の怒りに負けじと言い返す。
「だから、考えなしに力を使うなって言ったんだっ。魔法だろうが科学だろうが、力を行使する側は、誰が為なの力かを常に考えなくちゃなんねぇんだよっ。」
鋭く、強い言葉だった。
これが悠希の正義なのだろう。
重いって言えばそうなんだろうけど、正論でもある。
私はそこまで考えてないから、その点で言えば、悠希の正義に反するんだろうな。
「ええいっ、うるさいうるさい!僕は女の子の改造が出来れば、それで良いんだっ。」
開き直ったのか、自称バーニーが叫んだ。
そしてまさしく棒人間となったロボットから、二丁の銃を取り出す。
銃身が長く、狩猟用の銃に似ている。
でも明らかに大きな弾倉が付属しているので、それがただの猟銃でない事は分かった。
「懲りもせず…。」
感情なく、悠希が呟いた。
背中しか見えないから、どんな表情なのか分からない。
けど、絶対に怒ってるよね。
二人が無言で睨み合う。
どちらも微動だにせず、何かの切っ掛けを待っているようで…。と、ここで一陣の風が吹き抜けた。
自称バーニーが両手に構えた銃から発砲。
音と硝煙が、周囲を我が物顔に占有していった。




