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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第2章
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科学武器03


 カチッ、カチッ…。

 静まり返った中で、間抜(まぬ)けにも幾度かの機械音が聞こえた。

 いやいや、正確には私の耳はバカになっていて、耳鳴りしか聞こえなかったんだけどね。

 音って、本当に空気を響かせるんだね。


「…いや~…、マジ、うるさかったぁ。」

 気の抜けたような声が、私の前方から聞こえた。

 うん、悠希(ゆうき)だ。

 いつの間にか()せていた顔をノロノロとあげ、私達を背に囲うような形で立ち尽くしている彼を確認する。

 っていうか、本当に何もなかったかのように立っているよ。


「は…っ、冗談…だよね…?え…っ?」

 そのもっと先に立っている人物が、唖然(あぜん)と目を見開いたまま、開いた口すら(ふさ)げないでいた。

 隣に立っている棒人間は、煙を上げた頭頂部をこちらに向けたまま沈黙している。

 自称バーニー、完全敗北か。

「それで。…もう終わり?」

 人が悪いのか、ニッコリ笑顔を自称バーニーに向けた悠希(ゆうき)

 (いま)だにバチバチと電気を()びている彼の肉体も服も、全くと言って程に損傷は見受けられない。

 あの放雷っていう魔法、半端ないようだ。


「お、お前…人間か?」

「失礼だなぁ。正真正銘、()()だよ。」

 茫然自失となって呟いた自称バーニーの問いに、少しだけ(あき)れたように軽く溜め息をつきつつも、悠希(ゆうき)がハッキリと答える。

 っていうか、魔法使いも人間だからっ。当たり前だからっ。


「大丈夫、(ひな)?」

 私は前方の二人に注意をしつつ、自分にすがり付く存在へ声を掛ける。

 あまりの大音量で恐怖を叩き付けられたものだから、(ひな)は落ちそうな程に目が真ん丸になって固まっていた。

 顔を覗き込んでも反応がなく、それでも私の服の裾を掴んだまま。

 仕方なく、ヒラヒラと目の前で掌を振ってみる。

「…………あ。」

 再起動完了。

 (まばた)きを開始した(ひな)は、ゆっくりと周囲を見渡した。

「大丈夫?」

「…随分な騒音だったわね。」

 心配して問い掛けた私に、(ひな)は一言だけ呟く。

 とりあえず、彼女も怪我がないようで(ひと)安心。


「で、弾切れとか言わないよな?」

 不意に聞こえた悠希(ゆうき)の声に、私は後ろを振り返った。

「…………………切れた。」

 物凄く()を開けた後、苦々しく自称バーニーが答える。

 いやいや、そんなに溜めてから言わなくても、すぐに分かっちゃうよね?

「ったく、何やってんだか。そんな事じゃ、魔法使い相手じゃなくても勝てんぞ?」

 わざとらしく再度大きく溜め息をついてみせ、悠希(ゆうき)は自称バーニーに告げた。

 優しいんだか、厳しいんだか分からないけどね。


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