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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第2章
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ナルシスト登場01


「うわ~…、酷いねぇ。」

 私は目の前に広がる山のような瓦礫(がれき)に、思わず遠い目をしてしまう。

「金属の塔でも風化が激しかったから、こっちはどうかなって心配してたけど…とても中は入れそうにないや。」

 大きく溜め息をつき、崩壊具合に項垂(うなだ)れた。

 それにしても、予想以上の崩れ具合。

 (かろ)うじて門構えがあるくらいで、外観に本来の形が残っている部分がない。

「何だよ、これ。…これが旧世界の遺物か?」

 悠希(ゆうき)は不思議そうに親指を差し向け、可愛く小首を(かし)げてみせた。

 いやいや、可愛いっておかしいでしょ。

 そもそも悠希(ゆうき)は私よりも年上で、しかも男の子なんだし。


 私はプルプルと頭を振り、今し(がた)の自分の感想を()き消す。

「どうしたのかしら、(ゆい)?また心眼(しんがん)で、何かを聞いていたりするのかしらね。」

 (ひな)が私の顔を覗き込んだ。

 明らかに挙動不審の私だったもんだから、心眼(しんがん)発動中なのかと思われたみたい。

「ち、違うよっ。ゆ、悠希(ゆうき)が旧世界の遺物を、バカにしたように言ったからで…っ。こんなに立派な建物、この世界の建築様式とは全く違うじゃんっ。」

 私は拳を振り上げ、力説する。


 幼い頃から文献と慣れ親しんだ私にとって、旧世界の全てが宝石のように、綺麗で大切なものなんだから。

 この世界とは雰囲気からして明らかに違う、異質な存在達。

 それでも私達が生まれる前からここにあって、この世界と共に時を刻んだ物達なんだ。

 これって、凄いコラボレーションなんだよっ。

(ゆい)?別に俺は、旧世界の遺物をバカになんかしてねぇって。」

 食って掛かる私に、悠希(ゆうき)は両掌を開いて見せるように軽く手を上げた。

「本当にっ?」

「あぁ、勿論。それに、お前が好きなんだろ?」

 更に問い掛ければ、ニカッと素敵笑顔を返してくる。

 思わずドキッとしてしまった。

 …こ、コイツは危ない。

 天然女(たら)しではないんだろうか。


御門(みかど)さん、ストップ。今の貴方は、(ゆい)からとても警戒されたわよ?」

「えっ?な、何で?」

 (ひな)の忠告に、悠希(ゆうき)がワタワタと慌てる。

 どうやら、無自覚のようだ。

 要注意。

悠希(ゆうき)って、初めて会った頃からそうだったよね。私達の事、女の子(レディ)って呼んでたし。」

 ジトッと横目で睨む私。

 警戒マックスなのだ。

「ええっ!そこ?あ、あれは、その…っ。正義の味方を気取りたかったからで、他意はなかったですっ。ごめんなさいっ。」

 警戒心剥き出しの私に、酷く慌てた悠希(ゆうき)が突然頭を下げる。

 えっ?…正義の、味方?


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