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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第2章
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螺旋04

「何だよ、螺旋(らせん)階段って。」

「えっ?わ、私は知らないよっ。」

 悠希(ゆうき)に問われ、私は狼狽(うろた)えてしまう。

 心眼(しんがん)の情報を、過度に期待されても困るんだけど。

「螺旋階段は、螺旋…つまり、貝のようにグルグルと巻いているような形の、階段の事よ。」

 サラリと説明してくれる(ひな)

 わぉ、凄い。何で知ってるの?

「凄いな、雛乃(ひなの)。見た目と(たが)わず、頭良いんだな。」

 感心するように、悠希(ゆうき)は軽く口笛を吹いた。

 いやいや、それってあまり良い対応じゃないと思うんだけどね。

御門(みかど)さんはどうか分からないけれど、(ゆい)よりは記憶力は確かだと自負しているわ。」

 さりげなく悠希(ゆうき)(おとし)める、(ひな)の淡々とした返答だ。

 ほら、また怒らせてる。

 っていうか、私がバカだと、ストレートに言われた気がするんだけど?

(ゆい)心眼(しんがん)の力で、旧世界の記憶とミックスだからな。そりゃ、どれが自分の本当の体験か、分からなくなるのも無理ねぇか。って、俺は普通だ。記憶力は並だと思うぜ?」

 悠希(ゆうき)(ひな)の言葉を気にした素振りもなく、ニカッと笑みまで浮かべての対応である。

 何だか、私のフォローまでしてくれちゃってるし。


「あの~…、続きを良いかな?」

 控え目に手をあげ、私は(ひな)悠希(ゆうき)の会話に(はい)る。

 二人の言い合いを観察していたい気持ちもあるけど、そうこうしている間に、私が心眼(しんがん)で知った事を忘れそうなんだよね。

 分かってるよ、頭が良くないのはっ。

「そうね。過去の情報収集は、(ゆい)がリーダーだもの。どうぞ?続きを話してくれて良いわよ。」

「あ~、悪いな。邪魔する気はなかったんだ。それで、他には何があったんだ?」

 (ひな)悠希(ゆうき)の視線が、一斉(いっせい)に私に向けられた。

 うん、逆に話し(づら)いかな。

 それでも私は、凱旋門(がいせんもん)という名の建築物が見えた事。それはパリの西側に位置していて、建物内部の螺旋階段を登ると、パリを一望出来るって話をする。

 ついでに凱旋門からシャンゼリゼ大通りを抜けて、コンコルド広場、チュイルリ一公園、ルーブル美術館まで歩くのが定番コースなんだっていう、余計な案内までしたのだった。


 その(かん)(ひな)は文献の模写を見ながら、私の話す心眼(しんがん)情報を照らし合わせている。

 実際に世界の欠片がある場所は、凱旋門とは限らないんだけどね。

 文献にはこの辺り、四角い絵しか書いてないんだもん。

 とりあえず東京タワーから近かったって理由で、こっち方向へポイントを(さだ)めただけだしね。

 うん、安易(あんい)な決め方なのは分かってるよ。


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