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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第2章
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お宝の正体03 ─皐月(さつき)side─

「世界の…。」

 再び、(りん)が呟く。

 恐らく無意識に思考が漏れているんだろうけど、珍しい事なのだ。

 ただキラキラが好きなあたしと違って、(りん)はトレジャーハンターとして有用な物を狙う。本当はこれが当たり前なんだろうけど、あたしとしては興味を引かないとやる気も出ない。

 でも、(りん)は違う。

 高額で稀少(きしょう)で…万人(ばんにん)受けとは言わないものの、とても価値のある品をハントするのだ。

 そして今回の彼女の反応。

 これってもしかして、ここ最近で一番のお宝?


「世界の欠片ってくらいだから、集めたら世界征服出来ちゃったりして~。あたし達が女王になってぇ~…、いい男でも(はべ)らせようかなぁ?やっぱり、ブクブクで汗臭いのは嫌いだしぃ。」

 あたしは妄想する。

 周囲に見目の良い男性達を並べ、キラッキラの豪奢(ごうしゃ)な椅子に腰掛けたあたし。顔だけはツンとすまして見せても、内心グフフだった。

皐月(さつき)。顔が気持ち悪い。」

「え…、な、何?」

 突然(りん)から声を掛けられ、あたしは戸惑いつつも現実に戻ってくる。

 っていうか、気持ち悪いって言われなかったぁ?


「ちょっとぉ~。さりげなく、あたしを(ののし)らないでくれるぅ?」

「どうせ変な妄想をしていたんでしょ。ヨダレ垂れそうだった。」

 ムッとしながら告げると、(りん)が淡々と突っ込みだ。

 うぅ…、鋭い。っていうか、あたしの思考がただ漏れ?

「そんな事より。世界の欠片、集めるよ。」

 ハッキリと(りん)が言葉にする。

「えっ?…別にあたしは異存はないんだけど、本当に良いの?」

 不思議一杯のあたし。

 でも、(たん)にあたしが欲しいって言ったからではないと、(じつ)は分かっている。

 (りん)はその欠片に、お宝の匂いを感じたんだ。


「欠片を集めたら何になるか、今はまだ分からない。でも。」

「うんっ。お宝の匂いが、ぷんぷんするよねっ。」

 言葉を止めた(りん)に続けると、(わず)かに表情を緩める。

 正解なのだと、すぐに分かった。

 何が起こるんだろう。欠片ってだけあって、集めると一つになるとか?

 でもね、覆水(ふくすい)(ぼん)に返らず、って言うでしょ?元に戻るとかってのは、夢物語な感じがするよねぇ。

 まぁ、お宝である事に変わりはないんだろうけどっ。

目標(ターゲット)を探す方法は。」

 メモを取りながら、(りん)が問い掛けてきた。

 恐らく、あたしの過去視を(しる)しているんだろうな。


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