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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第2章
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お宝の正体01~ ─皐月(さつき)side─

 部屋に案内され、食事は1階の食堂で食べる(など)の注意事項を聞いた。

 女将(おかみ)さんが立ち去った(あと)、あたしは大きく息を吐いてベッドに座り込む。

 疲れたぁ、本当に。過去視をしながら場を繋ぐのって、神経がすり減るから嫌なんだよねぇ。

皐月(さつき)。情報は。」

「あ、うん。でもあの…、ちょっとお腹空かない?」

 淡々とした(りん)の問い掛けに、あたしは少し苦笑を返した。

 朝御飯を食べた(あと)、何も食べてない。しかもその(かん)動き回り、過去視を3回もしているのだ。

 既に、二つの太陽は中天(ちゅうてん)(のぼ)っている。


「そう。記憶ノ魔法、お皿、肉巻きおにぎり。」

 (りん)はあたしの言葉に同意するでもなく、簡単にお皿と、その上にお肉で巻いた俵サイズおにぎりを出してくれる。

 しかもそのお肉はジュウジュウと脂が弾けていて、とっても食欲をそそる匂いを(かも)し出していた。

「ぅおぉぉぉおおお~っ!」

 そして思わず叫んでしまった。

 出来立てのそれを見ただけで、もう口の中は溢れんばかりのヨダレがっ!

「食べる。」

「ありがとう~っ!」

 差し出されたお皿に、(りん)に礼を告げながら受け取るなり、すぐさま頬張るあたし。

 あつっ、あつっ…でも、美味しいっ。

「おいひ~っ!」

 そして叫んだ。

 もう本当に、わざわざ食堂なんて行ってられないよねっ。


 掌サイズのそれを、あたしは3つも食べてしまった。

皐月(さつき)。お腹一杯。」

「うん、ありがとうっ。本当に美味しかった!よぉしっ。とっとと仕事、片付けちゃいましょお。」

 お腹を撫でてしまうくらい満腹になったあたしは、(りん)の言葉にニカッと笑みを返した。


 魔力は体力、気力、食欲と直結しているとあたしは思うんだよね。

 お腹が空いていたら魔法もイマイチだし、集中力も欠くから尚更(なおさら)上手くいかない。

 キチンと魔法を使うには、万全(ばんぜん)の状態にしておかないとねっ。

「時間ノ魔法、過去視。」

 あたしは対象を部屋の壁にして、過去視の魔法を発動させた。

 直前の宿泊者は彼女達じゃなかったらしく、あたしは過去を巻き戻しつつ捜す。


 よっしゃぁぁぁあああ!あ、…失礼しました。

 9組前の宿泊者が彼女達だったのである。ビンゴ。

 栗色の(ゆい)ちゃんと、黒髪の雛乃(ひなの)ちゃん。バッチリ、宿泊者名簿で確認したよっ。

 だが、感動したのはそこまでである。

 何故かその場には、あたしの知らない男の子がいるではないか。

 あれぇ?何なの、この子。でもでも、見た感じ、(りん)と同じくらい?(ゆい)ちゃんと雛乃(ひなの)ちゃんよりは、絶対に年上だよねぇ?


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