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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第2章
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情報収集03 ─皐月(さつき)side─


 冒険者の宿を出たあたし達は、建ち並ぶ商店に来ている。

 土地が変われば、真新しい物が店頭に並ぶ。

 それらを吟味(ぎんみ)し、必要ならば買い揃え、今後のあたし達の為の素材となる。

 っていっても、大半(たいはん)(りん)の記憶に追加するだけなんだけどね。

 彼女の知識に加える事で、記憶ノ魔法のネタになるんだよ。超便利っ。


「新しい武器。」

 武器屋に並んだ品物に引かれ、(りん)が立ち止まる。

 目にしているのは、遠距離攻撃用の弓。

「今も弓、持ってるんじゃなぁい?」

 それに手を伸ばした彼女へ、小首を(かし)げながらあたしが訴える。

「これは強力。」

 手にして(げん)を引き、具合を確かめているようだ。

 確かに、調査して記憶に(とど)めるだけで自分の物に出来るのだから、無駄遣いしている訳でも何でもない。

 思う存分、調べてくれて良いよ。

「お嬢ちゃん、それは魔獣もいける弓だぜ?」

 武器屋の店主が、大きな口をガハハと開けながら告げた。

 誇張しすぎだよ、おっちゃん。魔物ならいざしらず、魔獣は無理でしょ。

 そもそも、魔物よりも強大な力を持つとされる魔獣は、こんな人里にはよっぽど現れないんだけど。

「少し重い。」

 様々な角度から見ていた(りん)は、(げん)をキリキリと力一杯引いていた。

 そんなに引けるなら、問題ないとあたしは思うんだけどねぇ。


「お嬢ちゃんには、もう少し可愛いのが良いんじゃないか?ほら、そっちのあんたはどうだい。」

 商売人(ゆえ)か、あたしにまで並んだ商品を(すす)めてくる。

 でも、あたしの食指が動くようなキラキラはない。

「あたしはぁ、可愛いから武器を持たないの~っ。」

 クネクネと腰を(ひね)り、上目遣いで武器屋の店主を見上げる。

 だいたい、あたしの主流とする武器は近距離戦向け。

 しかも(りん)がいれば、欲しい武器は次から次へと出てくるのだ。

 勿論自分のマジックバックには、予備として(いく)つか剣がしまってある。けど、(ほとん)ど使った事はないんだよね。

「そ、そうかい?まぁ、護身用として持っておくのも、悪くはないんだがな。」

 不要と告げたあたしの言葉が、まだこの店主には伝わっていないようだ。


 だから、()らないんだってのっ。

 あたしはしつこい男はキライ。

「時間ノ魔法、過去視。」

 無害を(よそお)って店主の袖口を(つか)み、誰にも聞こえないように、口の中で呟くように魔法を唱える。

「それじゃあ~、おじさまがリタさんの代わりでも良いからぁ、あたしを優しく守ってくれるなら、考えても良いかなぁ?」

 過去視で()た、店主の愛人の名前を出してやる。


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