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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第2章
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過去視より05─皐月(さつき)side─


「あぁっ、大丈夫?」

 慌ててあたしが駆け寄るけど、(りん)はすぐにその汚れごと、落ちたお皿を消してしまう。

 ふあ~って、霧みたいに()き消えちゃったの。

「記憶ノ魔法、お皿。」

 そして何事もなかったかのように、新しいお皿を具現化する。

 でもね、少しだけ頬が赤いの。

 ここは追究しちゃ、ダメなんだよねぇ。

 そう判断したあたしも、何事もなかったかのように再度、そのお皿にシチューを取り分けた。

「さぁ、食べよっか。いただきま~すっ。」

「いただきます。」

 二人して食事の前に座ると、両手を顔の前に合わせる。

「美味し~っ。」

 (あたた)かいシチューを口一杯に頬張り、あたしはほっぺたを押さえて声をあげた。

 あたしはご飯なんて作れないけど、(りん)と一緒に、ずっと二人でトレジャーハンターをしている。

 (りん)はご飯が作れなくはないみたいだけど、基本的に調理()らずの魔法があるからね。

 彼女がお嫁さんなら、本当に助かるんだよぉ。食事は勿論、服だって買わなくて良いし。

 あ、記憶が全てだから、新しい物は常に細かく調べるんだよねぇ?この前だって…。


皐月(さつき)、手が止まってる。変な妄想してないで、ご飯食べる。」

「あ、うん。えへへっ。」

 (りん)に注意され、あたしは再び食事に集中する。

 けどここ、荒野なんだよね。

 あたし達の今を考えると、ピクニックなんて、可愛いおままごとみたいなもんだよねぇ。

 パンもフワッフワで、野菜もシャキッシャキ。

 今日のドレッシングは、コーン・ドレッシングだ。

 記憶の再現っていっても、味も形も、色も匂いもだよ?普通、ここまで細部に(こだわ)って覚えてられないもんね。

 さすがだよぉ、(りん)。出会えて良かったよ、本当に。うふふ~っ。

「何、皐月(さつき)。また変な妄想してる。」

 食い入るように見つめていたからか、(りん)が不快そうな顔を向けた。


 へ、変な妄想じゃないもん。

「美味しいな~っ、美味しいな~って、食べてるだけだもんっ。」

 あたしがそう言った途端、ガタッと物凄い勢いで、手にしていたスプーンを置いて立ち上がる(りん)

 どうしたのかと思って見上げたら、何とまぁ、顔が真っ赤だった。

「べ、別に、嬉しくなんかないんだからっ。」

 ビックリな、ツンデレ発動である。

「うん、分かったから。だからご飯、食べよ?」

 ニコッと笑顔を向け、あたしは大きな口を開け、シチューを頬張る。

 ご飯の(たび)に、誉めるとこうなのだ。

 いい加減、あたしと対応に慣れるよねぇ。

 それに、ご飯は楽しく食べたい。


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