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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第2章
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過去視より03─皐月(さつき)side─


皐月(さつき)。私が呼んだのに、また自分の世界に入ってる。」

「あ…。そ、そんな事ないよっ?(りん)が何に気付いたのか、楽しみだな~って思っただけだよぉ~っ。」

 (りん)にじっと見られ、あたしは慌てて言い分けしてみる。

 たぶん見透かされてるとは思うけど、(りん)はそれ以上何も言わなかった。

 大人な対応だよ。ありがとう、お姉ちゃんっ。

 いやいや、あたしの方が一つお姉さんで、背だって10センチは高いんだぞぅ?


「…それで、皐月(さつき)。今回のお宝の形は何。」

 いつものように、(りん)があたしに問う。

 トレジャーハンターをしているあたし達にとって、人の大切な物、欲しがる物こそがお宝なのだっ。

 実際には、売ってお金になるものだけどね。

「うん、宝石?かな。これくらいの球体で…。」

 あたしは、身ぶり手振りで大きさや形を伝える。

 過去視が出来るのはあたしだけだから、(りん)はそれらの情報から推測するのだ。

「古い建造物が中に入っているのは何故。」

「えっ?…何でかなぁ。あたしも、実際に存在していたそれを手にしないと分からないんだけどね?でも、凄く綺麗だったんだ~っ。」

 呟いた(りん)の言葉に、あたしも首を(かし)げる。

 対象物に()れない事には、あたしの過去視は使えない。

 それでも、あの綺麗な光る球を思い出すと、ほわ~ってなるのぉ。


「そう。ここで戦闘があった痕跡はあるけど、お宝の手掛かりはない。これ以上ここにいても無駄。」

 手早く、周りに散らかした道具をマジックバックに片付ける(りん)

 どうやら、本当に残るこれは鉄屑の塊だったらしい。

「うん、了解~。って、次は何処に行くの?」

 (りん)の作業を見ながら、あたしが問い掛けた。

 片付ける物なんてないあたしは、(りん)が終わるのを待つだけ。

 けどそう問い掛けたら、冷たい視線を返される。

「そんな事、私は知らない。過去を()たのも、目標(ターゲット)を知っているのも皐月(さつき)。」

 話しつつも、ウエストポーチ型のマジックバックに、道具を全て片付け終わった(りん)

 ちなみにあたしも(りん)も、マジックバックの改造は最高値だ。

 トレジャーハンターに必要不可欠な物は、道具とお宝入れなのだからねっ。

「そうだよねぇ~っ。あたしも、(りん)がいないと色々と困っちゃうから。」

 そうしてあたしは、最高の笑顔を向ける。

 同時にお腹が鳴ったのは、あくまでも偶然だから。


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