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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第2章
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過去視より01─皐月(さつき)side─


 崩れた鉄屑の脇で、あたしは魅惑のキラキラを()ていた。

 それは親指と人差し指で輪を作った程の、小さな球体。でもその青白く光る透明の壁の中には、何故か四角錐(しかくすい)の塔が一つ入っている。

 そして、キラキラ、キラキラ。それ自体が、星みたいに輝いてる。

「綺麗~…っ、ねぇ?()てよ、(りん)っ。」

 あたしは興奮気味に、隣に立つ(りん)に声を掛けた。


 (りん)はあたしより一つ下の、15歳。黒髪おかっぱの眼鏡っ娘なのね。

 あ、そう言うあたしは、茶髪ポニーテールのビューティフルレディよ?(りん)が派手だっていう服や装飾品だって、あたしの美しさの前では(かす)んでしまうわね。

 第一、キラキラしているものが大好きなあたしにとって、装飾品は大好物なんだから(はず)せないっ。


「ねぇってばぁ!」

皐月(さつき)、うるさい。…()える訳ない。私の視界には、崩れた鉄屑の山しか見えない。」

 興奮しているあたしとは逆に、酷く冷静な言葉が返ってくる。

 今の彼女は、錆びた鉄屑の山を丹念に調べているのだ。

 そんなもの、全然全く綺麗じゃないのにぃ。

「何よぉ、けちんぼ。」

「言っとくけど。過去視が出来る皐月(さつき)と、全てを共感出来ると思わない事。それに、二人で同じものを探しても仕方ない。」

 ()ねて見せたあたしに、(りん)は淡々と正論を突き付けてきた。

 何よぉ…。将来、ザマス先生にでもなりたいのかなあ?

 あたしは内心でそうボヤきつつ、(とが)ったメガネの端をクイッて、人差し指で押し上げる(りん)を想像してしまう。

 プクククッ…、似合うかもっ。


「いたい…。」

 一人でクスクス笑っていたら、(りん)からの軽いげんこつが脳天に落ちてきた。

 あたしは頭を両手で押さえつつ、少しだけ(うる)んだ瞳を彼女に向ける。

「失礼な妄想してないで、皐月(さつき)も探して。お宝があるんでしょ。」

「はぁい。時間ノ魔法、過去視。」

 (りん)に怒られ、あたしは渋々、自分の魔法に集中し始める。

 この過去視の魔法は、()れているものの過去を()る事が出来るのよね。

 現在の対象は、目の前に広がる鉄屑。でもあたしの過去視により、これが四角錐(しかくすい)の塔である事が分かった。

 そしてそれが、キラキラ光る球体と関係がある事も、何者かが持ち去った事実も知る事が出来る。


(りん)~っ、同業者かもしれないよぉ?」

 あたしは事も無げに、(りん)に告げた。

 そんな事は、あたし達にはざらにある話だからである。


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