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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第2章
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科学者とは03


「それじゃ、始めるとするか。まずは科学者とは、だ。」

 悠希(ゆうき)(つか)んでいた私の肩から手を放すと、窓際の壁に寄り掛かるようにして腕を組む。

 何だか偉そうに見えるのは、この雰囲気のせいかな?

 それでも何も言わず、私と(ひな)は言葉の続きを待った。

「科学者は悪だ。…以上。」

 悠希(ゆうき)はそれだけ告げると、一人で納得したように、ウンウンと頷いている。


 …は?

 勿論、私も(ひな)も、お目々パッチリ…ではなく、キョトンである。

「…冗談?」

 私は真顔で悠希(ゆうき)に問う。

 だって、そうとしか思えなかった。

「不満?」

 逆に悠希(ゆうき)から小首を(かし)げて問い直され、私と(ひな)は顔を見合わせる。

「あの…、御門(みかど)さん?私達が聞きたい内容は、善悪の判別ではないのですが。」

 少し吹っ切れたのか、(ひな)が面と向かって悠希(ゆうき)に問い掛けた。

 これだけ毎日、ほぼ一緒にいるのだから、少しは慣れてくれないとね。

「そうだよ、悠希(ゆうき)。私達が重要視するのは、敵か味方かだもん。まぁ、大方(おおかた)敵であるとは思ってるけど。」

 (ひな)の言葉に続けるように、私は腰に手を当てて胸を張る。


「ふむ…。敵味方の判別で言えば、明らかに敵だな。アイツ等科学者は、魔法を使える人間を憎んでいる。どうせ、初め(うらや)んでいたのが、悪化したんだろうぜ。」

 考える素振りをするものの、先程と変わらない悠希(ゆうき)の言葉。

 彼自身も、科学者達に何かされてきたのかもしれない。

「そもそも科学者とは、何を目的とした集団なのかしら。」

 顎に手を当て、(ひな)が考え込むように呟く。

 確かに、私達を襲った理由がある筈だね。

「そうだよね、(ひな)。欠片を狙った理由もあるだろうし…。」

「それって、俺が聞いても良いのか?」

 私と(ひな)の会話に、悠希(ゆうき)が少しだけ難しそうな顔を向けた。

 あ、そうだ。悠希(ゆうき)にも、欠片の事を話してないや。

「…そうね。御門(みかど)さんがこの先、私達と関わり続けるのなら必要な情報かしら。」

「えっ?何、何?」

 小さく呟いた(ひな)の言葉に、明らかに悠希(ゆうき)の興味を引いたようだ。


「ちょっと、悠希(ゆうき)。それよりも、科学者の特徴とか知らないの?私達から情報を引き出すには、まだまだ五分(ごぶ)じゃないんだからねっ。」

 私は、そんな悠希(ゆうき)にストップを掛ける。

 敵対するかも知れない相手なのだから、少しでも科学者に対する情報を()るべきだ。

 (ひな)はそれを見越して、欠片の事をチラ見せしたんだと思う。


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