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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第2章
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旧世界の遺物04


「そんな、気にすんな。」

 私が暗い顔をしていたからか、悠希(ゆうき)が少し強めに頭を撫でる。

 グリグリされて、髪が乱れる…けど、何だかそれでも良いかな?とか思ってしまっている私。

 でもでも…世界の欠片を集める事が、本当にこの世界から旧世界の遺物を消してしまうのだとしたら。


「確認しなきゃっ。」

「おわっ?!」

 急に立ち上がった私に驚いて、悠希(ゆうき)が後方へ倒れていった。

 …何してるの?

「や…まぁ…、元気になったなら、それで良いけどな。」

 小首を(かし)げた私に、悠希(ゆうき)はテーブルの下から顔を出し、曖昧な笑みを浮かべる。

 何がだろう…。

 私は意味が分からなかったけど、でも良いと言われたから、良いのだと判断した。

悠希(ゆうき)、帰るよっ。」

「えっ?まだ飯を…っ。お姉さん、これ、包んでくれるっ?」

 勢い良く店内から出て行こうする私の背を見送りつつ、悠希(ゆうき)は店員さんにテーブルの上の食事をまとめてもらっている。


 た、確かに食事を残すのはダメだよね。

 悠希(ゆうき)の言葉に、考え込んでいて最後まで食べていなかった事を思い出したけど、今更席には戻れない。

「ご、ごめん…。」

 会計の為に、私の(そば)に歩み寄ってきた悠希(ゆうき)

 私は反省の意味も込めて、項垂(うなだ)れながら謝罪した。

「大丈夫だって。雛乃(ひなの)が食べられるようなら、三人で食べようぜ?」

 ニカッと笑った彼は、私の無礼を気にしていないと(あん)に告げている。

 優しいんだね、悠希(ゆうき)って。


 そんなこんなありつつも、包んでもらった食事を持って宿に戻る。

 何だかこれって、お弁当みたい。

 私は夢で見た、持ち運び用の食事を思い出す。

 豪華なものからシンプルなものまで様々で、他人(ひと)の感覚だけど、外での食事はとても美味しかった。

「何。どうしたの?(ゆい)、何だか嬉しそうだな。」

 にやけていたのを見られたのか、悠希(ゆうき)に問い掛けられる。


 うわ~…、恥ずかしいっ。ダメよ、ダメっ。相手は(ひな)じゃないんだから、感情をただ漏れにしちゃいけないのっ。

「な、何でもないっ。」

 思わず強く答えてしまった私。

 あっ!…こんな言い方をするつもりはなかったのっ。

「そ、か。まぁ、(ゆい)が楽しいなら、俺は良いんだけどな。」

 慌てて困った顔をした私だけど、悠希(ゆうき)は全く気にしてないみたいに、爽やかに微笑んでいた。

 な、何なの?悠希(ゆうき)って、良い人な訳?

 彼との過去を思い出せない後ろめたさがある私は、いまいち距離感が(つか)めずにいる。

 たまにそれを忘れて、(ひな)といるように対応しちゃってるんだけどね。


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