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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第1章
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捕獲03


「ほ…星ノ魔法、巨蟹宮(きょかいきゅう)っ。」

 私は星ノ魔法で、大きな蟹を召喚する。

 思わず見物に回っていたけど、これって彼が助けに入ってくれたからで…。

巨蟹宮(きょかいきゅう)、お願いっ。あのワイヤーを切れないかなっ?」

 もしかしたらと思いながらも、私は大蟹に伝えた。

 勿論、()の者から了承の意思が返ってきたよっ。


「君っ。もう少し頑張ってっ!」

 私は男の子に向かって叫ぶ。

 ごめん、名前は分からないんだけど。

 彼の視線が、苦しそうな色を浮かべながらも、こちらに向けられた。

 次の瞬間、(わず)かに細められたと思ったのは、私の気のせいかな?


 そして大蟹の、彼を一刀両断しそうな程大きなハサミが、彼を拘束しているワイヤーを(まと)めて挟み込む。

 バチバチ、ブチッ!

 激しい断裂音を響かせながら、合計8本のワイヤーが断たれた。

 凄いよ、蟹~っ。

 (ひな)の風の防御壁でも壊れなかった、あのワイヤーだよ?


「サンキュ!火山雷ノ魔法…モード雷、放雷っ。」

 ワイヤーから解放されると同時に、彼は今までと違った魔法を発動させる。

 一瞬、残像が見える程に動きが速くなったから、また驚いちゃった。だって気付いた時には、大蟹が断ち切ったワイヤーを8本全て、その手に持っていたんだもん。

 そして、全身からバチバチと空気を弾けさせながら、電気を放つ彼。

 当たり前のように、(つか)んでいるワイヤーから、彼の電気が覆面達に伝わった。

 バチバチィ、バチッ!

 音と光の大合唱が周囲を青白く照らし、他の全ての音を消し去った。


 って…こんな電気(バリバリ)を通したら、覆面の人達が死んじゃわない?

 思わずそんな心配をした私。

 けど、それらの光景から目を()らさなかったのは、何かを感じていたからなのかな?

「やっぱりな。」

 呟かれた彼の声を拾った私は、己の目で見ている事柄が幻かと思いたかった。

 (いま)だワイヤーを掴んでいた彼は、クイッとそれを手前に引く。

 つられて出てきたのは、真っ黒に焦げた…鉄の塊だった。


「え?…えぇ~っ?!」

 私は()で叫ぶ。

 だって、さっきまで私達を攻撃してきてた、覆面達だよ?

「あれ、気付いてなかったの?これ、人間じゃないから。」

 (あき)れを含んだ彼の言葉。

 知らなかったの?とでも言いたげな、少しだけ驚きを浮かべた視線も同時に向けられる。

 いやいや、知らないよ。知る訳ないじゃん。

 今この時まで、人形(ひとがた)鉄の塊(ロボット)だなんて、気付かなかったよっ。


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