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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第1章
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敵襲 02

「凄いね、そういう形も作れるんだね。」

 私は本気で感心した。

 これ、職人の鍛冶スキルなんだよね。魔術回路っていう高度の鍛冶スキルによって、魔法をアイテムに組み込めるんだって。

「そうね。基本的な形はあるのだけれど、オーダーメイドが出来るから重宝(ちょうほう)しているわ?」

 そう言いながら眼鏡の端を指先で押し上げる(ひな)は、一見(いっけん)何処かの先生みたいだ。

 そんな風に感心している私の耳に、金属が連続してぶつかる音が聞こえる。

 って、今は戦闘中だったよ。(ひな)の風の防御壁に守られているおかげで、スッカリ忘れてた。

「えっと…、防戦一方な感じ?」

 私は(ひな)の背から脇へ、少しだけ顔を覗かせてみる。

 前方に風ノ魔法で出来た壁があるから、ほぼ直線的に飛んでくる敵の攻撃は全く当たらない。

 けど本来この壁には、当たったものを切り刻むっていう効果があるはず。

「そうよね、困ったわ?攻撃対象(アイテム)が金属なのよね。」

 眉根を寄せ、言葉通り困った表情をする(ひな)

 (ひな)の風ノ魔法は、自然界に存在する力だから強力なんだけど、さすがに金属を切断する事は出来ない。

「そっかぁ…。私もこの距離じゃ、さすがに手が出せないんだよねぇ。」

 二人して困り顔を付き合わせる事になった。

 私の星ノ魔法だって、攻撃範囲は限られている。

 遠距離攻撃が可能なのは、人馬宮(じんばきゅう)の弓くらいだけど…。

「このままでは、せっかく見つけた欠片を確認する事なく、持ち去られてしまうわね。」

 至極残念そうに告げられ、私はその突き付けられた事実に目を見開く。

 持ち去られる?…こんなにも、簡単に?

 ここまで来るのも簡単じゃなかった。

 徒歩だよ、徒歩っ。何日も掛かったんだよっ?!

「あんな変な覆面軍団の思うがままなんて、我慢出来ないっ!星ノ魔法、人馬宮(じんばきゅう)!」

 納得出来なかった私は、星ノ魔法で半人半馬の人馬を召喚する。

 栗色の美しいフォルムの馬だが、その首から先には人形(ひとがた)の男性の上半身が乗っている。

「お願い、この攻撃をどうにか出来ないかな?」

 私が指示を出すと、()の者から了承の意思が返ってきた。

 そもそも、この敵の攻撃のせいで、(ひな)の風の防御壁から出る事も出来ないんだから。

 ある程度まで近付く事が出来れば、もう少し対処のしようがあるってもの。

 このまま隠れているだけじゃ、本当に持ち逃げされちゃうじゃない。


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