表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第1章
PR
21/186

心の声 04

 ふわりと笑みを(こぼ)(ひな)

(ゆい)は気付かなかったのかしら?場所を移動するごとに、その土地に縛られているモノ達の声を聞いているのにね。」

 綺麗な笑顔とは違い、何故か言葉が刺さるのは気のせいかな?

「えっと…、家でも夢は見てたよ?」

 戸惑いつつも、私は言い返してみる。

 そう。何処にいても、私に訴えかけてくるモノ達はいた。

 いや…そうかと言って、私には何も出来ないんだけどね?

「家にいる時に見る夢は、ほぼ同じ登場人物達だったわよね。たまに違う登場人物の時は、集落に冒険者(など)がいる日。何処かに立ち寄った人から、違う何かの存在を感じているようだったわ?」

 笑顔で淡々と語る(ひな)だった。

 何だか怖いよ、ゴメンね?

 それよりも、私が訳も分からず話す夢の内容に、それほど意識を向けてくれているとは思わなかったよ。

 って言うか、登場人物達?普段から複数だったのね?

「あの…、ゴメンね?」

「謝る必要はないわよ、(ゆい)。これは、磨けば特技になるわ?」

 思わず謝罪した私に、(ひな)はそれまでとは違った笑みを浮かべた。

 うん、何を(たくら)んでいるのかな?

 それに、特技って何よ。

「肉体を持たないモノの声を聞く(ゆい)は、その知識と経験を()られるのよ?」

「って、全く分からないんだけど…。」

「だからね、(ゆい)四角錐(しかくすい)の塔が近いという事よ。文献の地図がなくても、(ゆい)には旧世界を感じ取る事が出来るという証拠。」

 (ひな)の言葉の意味が分からなかった私に、噛み砕いて教えてくれる。

 …それって、凄くない?

 その都度、夢見をしないといけないのが難点だけど。

「という理由で、(しばら)くここで情報を集める事にするわね。」

「あ…、うん。何か良く分からないけど、私の心眼(しんがん)が役に立つかもしれないんだね?」

「そうよ、(ゆい)。かも、ではないのよ?凄いわね、本当に。という事で、町に行って情報を集めてきてくれる?」

 凄く良い笑顔で告げる(ひな)

 うん、そうなるよね。

 私はいつものように、上げて落とされた感じ。

 でも(ひな)は極度の人見知りだから、情報収集なんて出来ないもん。分かってる、私の仕事だって。

「美味しい食事を用意して待ってるわね?」

「うんっ!」

 ニッコリと微笑む(ひな)に、私も満面の笑みで返す。

 はい、食べ物につられました。

 良いもん、私は(ひな)のご飯が大好きだもんっ。

 意気揚々(ようよう)と出掛けた私は、宿の外でやっとその事に気付くのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ