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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第1章
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魔物との遭遇 04

「街道が無事で良かったね。」

 気を取り直すように、明るい声音を心掛けつつも、私は(ひな)に笑顔を向ける。

「そうね。魔物()けの結界が壊れてしまったら、またお父さん達の仕事が増えるもの。」

「そうだねぇ~。」


 私達はその場でウフフ、アハハの会話をしていた。

 そう。その場とは、魔物の残骸の散らばる前で、という意味である。


(ゆい)。そろそろ、現実逃避はやめようかしら。」

「…やっぱり?」

 そこそこ話をしたのだが。不意に(ひな)と顔を合わせ、これ以上の継続を断念する事にした。

 何故ならば冒険者たる者、討伐した魔物の後始末も仕事の内だから。ううん、やらない人もいるけどね。

 私達はまだ冒険だけで生活してないけど、いずれは親元を離れなければならない。仕事には責任を()うべきよね?


「とりあえず、先程の魔物が残したアイテムを集めないとならないわね。」

 (ひな)が視線を私の後ろへ向ける。

 うん。そこにあるよね、色々。

 私も内心嫌々だけど、背後を振り返った。

「…回収、しないとねぇ。」

 溜め息をつきつつ、私は周囲を見渡す。

 うん、特別に水に濡れてはダメな物とかないよね?

「星ノ魔法、召喚…宝瓶宮(ほうへいきゅう)っ。」

 私は(ひな)を背に守るように立ち、宝瓶宮(ほうへいきゅう)の水瓶を呼び出した。

 この水瓶は名の通り水を(あやつ)る力を持ち、飲み水はもちろん、攻撃にも使える便利ちゃんなの。

「この辺りを綺麗にしちゃって~。あ、威力は弱めで、洗い流す感じで宜しくねっ。」

 私の難しい要求に、水瓶から了承の意思が返ってくる。そして一拍おいて噴水のように上がる水。

 そしてまだ(ひな)の風の防御壁があるから、私達のいる場所には水が全く来なかった。


「便利ね、(ゆい)の魔法。召喚する星座によって使えるエレメントが違うから、使い分けが難しい分、利点が多いわね。」

「う~ん、そうかなぁ?私の場合、1回に一体しか出せないけどね。それでも、()の者達が協力してくれるから、私の魔法が成り立つんだけど。」

 (ひな)が誉めてくれるけど、私にとっての魔法は星の力を借りている感じなの。

 そうこうしている間に周囲が洗い流され、魔物の血肉は綺麗さっぱりなくなった。

「さすがよね、(ゆい)。魔物討伐と街道の掃除もしてしまうなんて素敵だわ?」

「アハハ、単に私が(さわ)るの嫌なだけなんだけどね。」

 綺麗な笑顔を見せてくれる(ひな)

 けど、私はそんなに良い子じゃないのよね。

 アイテムが欲しくないなら、そのままにしちゃう事だってあるよ?

 だから、自分の為だもの。


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