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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第4章
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いよいよ上陸02


「分かったよ。雛乃(ひなの)にさせる訳にはいかないから、俺がやれば良いんだろ?」

 大きく舌打ちをした後、悠希(ゆうき)は率先して岩に歩み寄る。


 (ひな)が見つけた赤い光のある岩は悠希(ゆうき)の背より大きく、横幅も手を繋いでいる私達四人よりも広い。

 岩の中程に(かが)んで人一人(もぐ)れるくらいの穴が開いていて、赤い光はその奥にあった。

「何だ、これ。自然物じゃないよな…。」

 潜り込んだ悠希(ゆうき)が呟く。

 繋いだ手を放せない為、私達四人とも屈んで穴の前に並んでいる。

 さすがに中へは一人しか入れないけど、悠希(ゆうき)の頭越しに少しだけ赤い光が見えた。


「操作出来そうかな。遺跡とかだと、自然物に模した人工物が引き金になっている事が多いんだよね。それが扉だったり、罠だったりもするんだけど。」

 ミセランさんは遺跡にも詳しいのか、悠希(ゆうき)の肩越しに中を覗き込みながら告げる。

「適当な事言いやがって。罠だったら危ないだろ。」

「君なら大丈夫でしょ。結界が張れるんだから。」

「あぁ、そうかよ。」

 サラリと文句を流された悠希(ゆうき)は、再度小さく舌打ちをしてから結界を発動させた。


 障壁ノ魔法──絶対防御は、ほぼいつもは内緒話用に使っている。しかしながらこれは当たり前に戦闘時に使用可能な魔法で、あらゆる魔法攻撃を防ぐ事が出来る優れものなのだ。

 物理攻撃にも一応対応はしているが、何にでも完璧などそうそう存在しない。生体は通り抜けてしまうのだから、殴るなどの肉弾戦に対する防御は不得手だ──と、悠希(ゆうき)に聞いた事がある。


 話はズレたが、勿論今回の場合は有効である。

 万が一この岩場が崩れたとしても、悠希(ゆうき)は掠り傷一つ負わないだろう。

「お?」

 悠希(ゆうき)が中の石みたいな物を色々触っているうち、それを回転させたられたようだ。

 カチッと音がしたかと思うと、上の方から地響きが聞こえてくる。

「危なく…ないよね?」

 思わず首を縮めて上を仰ぎ見るが、何かが落ちてくる気配はなかった。


「…何か変化があったようだね。潮の流れが変わったよ。」

 ミセランさんが海を見て告げる。

 確かに、今まで島に打ち付けるように渦巻いていた波が、この岩の上辺りから割れているように見えた。


「行くか。一定時間だけかもしれないから、のんびりしてはいられないしな。」

 穴から出てきた悠希(ゆうき)は、そんな海面を見てからニッと笑みを浮かべる。

「そうだね。でも、この仕掛けをどうやって私達以外の人が解除するんだろうね?」

 素朴な疑問だった。

 これが島に入る唯一の仕掛けなのだとしたら、皆が海に潜れなければならない。──しかも、この深さまで。


 どれだけの常人にそれが可能なのだろうか。


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