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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第4章
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いよいよ上陸01


「あれ…、何かしら。」

 座り込んで疲れを癒す私に、(ひな)が小さな声で問い掛けてくる。

 同じ様に全員で海底にお尻を下ろしているのだけど、手を繋いだ状態で背を合わせるように輪になっていた。


「ん?何処?」

 今は悠希(ゆうき)の障壁ノ魔法 ──絶対防御を周囲に張り巡らせているから、危険なものは接近すらしてこない筈。

 私は(ひな)の言葉に、視線を巡らせるように彼女の指し示す位置を確認する。

「ん?」

「分かる?岩影に隠れてはいるけど、何か光っていないかしら。」

 そして(ひな)の告げた先──大きな岩の隙間に、ポツリと赤い光が見えたのだ。


 この辺りの海底は光があまり差し込まなくて暗い為、時折視界を魚が通り過ぎても光は目立つ。

 そしてそれは胎動するかのように(またた)き、けれども移動する事なく停滞していた。


「ミセランさん。(ひな)の前方にある岩に近付きたいんだけど、良いかな?」

「ん~?何か見つけたのかい?」

 私の声に、少し首を伸ばしてミセランさんが近付く。

「おい。それ以上、(ゆい)に近付くな。」

 でも、低い声で悠希(ゆうき)が警告を発した。

 何だろうね、本当に怒りっぽいんだから。


「はいはい、ゴメンね悠希(ゆうき)君。じゃあ、皆で一斉に立ち上がるよ?」

「うん。」

 両手を繋いでいるミセランさんと私は、左右の人と合わせないとバランスを崩してしまう。

 悠希(ゆうき)(ひな)は片手が自由な分、攻撃担当でもあるのだ。


「どれどれ?あぁ…、良いのを見つけたね。これ、仕掛けらしいよ?」

「大丈夫かよ、勝手に触って。」

「大丈夫だよ、多分。」

「多分って…。」

 にこやかなミセランさんに変な敵対心を持っている悠希(ゆうき)は、いちいち刺々しい反応を返す。

 でも話が先に進まないから、勘弁してほしいな。


「少し危険かもしれないけど、どうする?ちなみに俺は両手が塞がってるんだけど。」

 そうしてミセランさんは全員に視線を向けた。

 でも、内容的に悠希(ゆうき)に言っているようにしか聞こえないんだけど。

「…素直に、俺に頼むって言えないのかよ。」

 悠希(ゆうき)も同じ事を感じたらしく、ムスッとミセランさんを睨み付けた。

 それでも素直にお願いしたって、絶対文句言うよね?


「仮にとは言え、俺達は仲間だからね。自主的に挙手してくれると、俺は思っているよ。」

 良い笑顔を見せたミセランさん。

 それとは対照的に、苦い顔をした悠希(ゆうき)である。

 現状を分かってはいるのだろうと、私は思った。──自分の子供っぽい態度も、都度食って掛かっている事も。


 うん。理由までは分からないけど、もう少し柔らかく接してほしいよ。


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