表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第1章
PR
13/186

旅立ち 04

「でも、一つだけ問題があるかしら。」

「えっ?!何、何?」

 文献の写しを鞄に片付けつつ、事も無げに(ひな)が告げる。

 私はその言葉の意味が分からず、混乱してしまう。

 問題って事は…、問題よね。

「どうしてそこまで驚いているのかしら。」

 何故か、驚いている私に驚いている(ひな)

 いえ…、ねぇ?私は問題がある事に驚いていて…。

「あ、あの…問題って…?」

「あぁ、その事。」

「その事って?!」

 予想外に軽く答えられてしまい、余計に焦りを(あお)られた。

 すると突然、クスクスと(ひな)が笑い始める。

 あ、あれ?

「ひ、(ひな)?」

 唖然(あぜん)としてしまい、私は名を呼ぶ事しか出来ない。

 けどこれって、いつもの(ひな)の…あれ?

「あら、それほど驚く事もないわよ。ただ、道中は徒歩になるだけだという事だもの。」

 サラリと()かされた、問題点。

 そう…、徒歩に…。って、それだけ?

「ひ、(ひな)~っ。」

 驚きすぎて、私は再び椅子に腰を落としてしまった。

 本当に驚いたよ、心臓に悪い。

 大体(だいたい)、そんな事くらい知ってるよ。

 この世界には、旧世界にあるような車や電車、勿論飛行機とかも存在しない。

 あ、馬車のようなものはある。馬だけじゃなくて、色々な生き物を使うけど。でも、高価。

「どうしたのかしら、(ゆい)。」

 (ひな)はにっこりと、悪戯(いたずら)が成功した子供のような微笑みを浮かべた。

 はい。しっかりと引っ掛かりましたよ、私。

 ご期待に答える事が出来て何よりです。

「はぁ~…馬車、あると良いなぁ~。フィアクールとか、ステージコーチなんてあると、旅も(らく)になるんだけどぉ。」

 椅子の背もたれに倒れ込み、大きく息を吐いた。

 けれど、この集落にはその様な便利屋さんは来ない。

「そういう辻馬車(フィアクール)駅馬車(ステージコーチ)は、逆に危ないわよ。盗賊に当たる確率が高まるだけではなくて?」

 淡々と告げる(ひな)

 はい。それも真実ですけど。

「それはね、ある意味営業妨害だから。全部の旅客輸送業者が盗賊の的じゃないからね?(ひな)ちゃん、(こわ)っ。」

 私はだらけていた身体を起こし、大袈裟に身を震わせた。

 本当は高額(ゆえ)に使えないだなんて、言えないんだもん。って言うかそんな旅をしていたら、あっという間に破産しちゃうんだよっ。

「そう、残念ね。けれど、決められたアイテムの中でやりくりしていくのは、ゲームみたいで面白いわ?」

 ふわりと微笑む(ひな)

 そうでしょう。貴女なら出来ます。

 けど、私には無理っ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ