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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第4章
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海の向こうなんて02


 軽食を取った後、三人で町へ向かった。

 そこそこの港町のようで、活気があって人々が元気だ。


「はあ~ん?あの海向こうの島に行きたいって?無理だな、それは。」

「そうだな。俺達は日々の暮らしで魚を海から分けてもらっているが、あの島には近付いてはならないってのがここの掟だ。」

「ワシ等も出来る事なら連れていってやりたいが、あの島だけはダメだ。近付こうものなら、海底から切り立った岩で船底を削り取られちまう。」

 口々に渋い顔で断りを入れてくる人達。海の男らしく、こんがりと日に焼けた筋骨隆々の大柄な体躯をしている。

 子供か下手したら孫にしか見えない私達に対し、申し訳ないと困らせているこちらが申し訳なくなってきた。


「分かりました。無理を言ってすみませんでした。」

「もう少し自分達で探してみます。ありがとうございました。」

 私と悠希(ゆうき)で彼等に礼を告げつつ、三人でその場を離れる。

 勿論(ひな)は人見知り発動中で、私の背後でずっと固まっていた。


「案外、簡単にはいかないようだなぁ。」

「そうだね。って言うか、皆が船で近付くのが危険っていうもん。どれだけ断崖絶壁なのって感じだよね?」

「冒険者の宿に行ってみた方が良いかもしれないわね。」

 周囲に人はいるが、それぞれが忙しそうに動き回っている。町の人口は多くはないようだが、それだけ商売で訪れている人が多いのだろう。

 そこで私達は、冒険者の宿に行く事にした。


 幸い、港から程近い場所に冒険者の宿を見つける。良くある木造建築だが、ここは宿泊施設が広いのか三階まであった。

「大きいな、ここの冒険者の宿。」

「そうだね。これだけ大きなところなら、海に出る為の船を貸してくれる依頼とかがあるかもっ。」

 私達は冒険者の宿に入り、掲示板を確認する。

 依頼に必要なアイテムを貸してくれる場合もあるので、海の依頼を探す必要があった。


「う~ん…。海の依頼はあるにはあるけど、波打ち際って言うか。」

「だな。陸地から何とかなりそうなものばかりだ。」

 私と悠希(ゆうき)は、二人して掲示板と睨めっこをしている。

 様々な依頼があるものの、掃除や荷運びといった手伝いや町の外の魔物討伐ばかり。海の関連になると、指定の魚を入手するものくらいなのだ。


「何でこんなに依頼が(かたよ)ってるんだ?」

「それは、俺がその(ほとん)どを受け持ってるからだ。」

 悠希(ゆうき)の問いに答えたのは、突然背後に現れた男性である。

 センスの良い眼鏡にツンツンと尖らせた髪。中肉中背で色白だけれど、明らかに魔力の気配が強い人だった。


 悠希(ゆうき)より背が高くて、見るからに大人な感じの人だよね。


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