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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第4章
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海の向こうなんて01

 ザバーンと海岸に打ち寄せる波。

 そう今、目の前には海が広がっている。


「なぁ…。本当にこの向こうか?どうやって行くんだよ。」

「文献によるとそのようね。泳ぐという手段は却下したいところよね。」

「遠い、ねぇ。向こうが見えないし。…魔法で行くにも限度があるよね、やっぱり。」

 三人が三様の感想を告げた。


「まぁ、素直に船でも借りてくるしかないだろうな。」

「あるの?」

「あるだろ、何処かには。」

 悠希(ゆうき)の楽観的思考に、私が胡乱(うろん)な目を向ける。

 そりゃ、何処かにはあるでしょうけどねっ。


「この近くに、小さいけれど町があるわね。そこでお願いすれば、船を出してもらえるのではないかしら?」

 不毛な問い掛けをしていた悠希(ゆうき)と私とは違い、(ひな)は地図から現在地と目的地を比べた上での答えを出してきた。

 さすが、(ひな)。こんな波打ち際(と こ ろ)悠希(ゆうき)と口論しているよりも、確実に前進の道を探してくれる。

「うん、そうしよう!」

「ちぇっ、俺の言葉には素直に頷かないのによぉ。」

 笑顔で賛成する私に、悠希(ゆうき)が不満げに眉根を寄せていた。

 言っている事が同じ様でも、確実かどうかが問題なのである。適当な意見は賛同し難くて当たり前だ。


「そんなところで拗ねたって、誰も慰めてくれないんだよ~。」

 既に町方向へ足を向けていた私は、水平線の向こう側を睨んでいる悠希(ゆうき)に声を掛ける。(ひな)は地図を見ながら最短ルートを模索中で、ついてこない悠希(ゆうき)に気付いていないようだ。

「うっせぇな、(ゆい)のくせにっ。」

「何よ、ケンカ売る気っ?」

 二人して牙を剥く。


「とにかく、先に何か作ろうかしら。お腹が空いていては、纏まる考えも纏まらないものね。御門(みかど)さん。こちらで結界をお願いしても良いかしら。(ゆい)は準備を手伝ってくれる?」

 そこでも(ひな)の大人対応である。

 レベルの低いいがみ合いをしている悠希(ゆうき)と私に、分かりやすく単純な指示を出してきた。勿論、食べ物にありつけるとあって二人共異論はない。

「分かったぜ、雛乃(ひなの)。」

「うん、(ひな)。手伝うよ~。」

 (ひな)は浜辺から少し離れ、短い草のはえている場所にテーブルを出す。そして悠希(ゆうき)はいつものように障壁ノ魔法で絶対防御を発動させた。


 もう当たり前になった結界だが、これのお陰か今のところ科学者に出会ってはいない。いつまで平穏であるのかは分からないが。


誤字修正2016,01,04

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