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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第4章
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いきなり戦闘で02


 私はフワフワと漂っている。横になっているというより、浮いている感じだ。

 あぁ、いつもの夢だなって思う。心眼(しんがん)を通して勝手に色々な映像が流れ込んでくる私。意識的にじゃないから初めは自分の記憶と混同しちゃうけど、流れていく映像を見ているとあぁ、これ違うって気付くんだよね。


 それで今も、建物の少ない大地に長い石の塔が幾つも立っているのが見えている。大きさは様々だけど、人の形の様に見えた。顔が長いけど胴体があるものがあるし、帽子を被っているものもある。

 でも、それらが物凄くたくさん。大人二人分くらいの物から見上げる大きさのもあって、思わずうわ~って口から出ちゃう。って、見上げる行為は自然と口が開いちゃうよね。


─あ、これはモアイ像だ。

 私は文献の知識から、今見ている人っぽい石像の名前を思い出した。

 絶海の孤島ラパ・ヌイに、800体以上ものモアイ像が立ち並ぶ光景。一部を除いて、(ほとん)どのモアイ像が海を背にしている。結局謎を残したまま、旧世界は終わってしまった。


 誰が何の為に作ったのか分からないまま、モアイ像はその場に(たたず)んでいる。あ、今は私の下に…かな。

 うん。私は今、上空からモアイ像達を見ているのだ。勿論、理由は分からない。

 とりあえず、何かしら関係のあるモノ達の記憶なんだろうけど。


 あ、思い出した。私は戦闘終了間際、魔力消耗の為に倒れたんだよ。モアイ像の無表情を見ていて、意識を失う前の心配そうな(ひな)の顔を思い出した。

 って事はここは夢の中で、心眼(しんがん)のなせる技だって事も確かだね。

 そして今度の目的地はここになるって事か。


─けど…島、だよね。

 空から見下ろす形でモアイ像を見ている私だけど、周囲は海。旧世界で絶海の孤島に在ったモアイ。何故かこの世界でも海の上にポツリと浮かんでいる気がする。

 どうやって行くのかな。飛行機とかヘリコプターとかないし。魔法で飛ぶのも距離的に無理だもん。


 何て、私が今ここで考えていても良案が浮かぶ兆しなんてなく。早々に考える事をやめる私だった。

 起きてから(ひな)して話して、色々と知恵を貰おうっと。


 あれ?あのモアイは、赤い帽子を被ってる。他にも帽子を被ってるモアイ像はあるけど、石の色なんだよね。

 ん~、気になるなぁ。

 1体のモアイ像に酷く興味を引かれた私だったけど、近付こうとした途端に後ろから強く引っ張られた。

 えっ?!何?どうしたの?

 混乱する私をよそに、引っ張る力は緩まるどころか強くなる一方。


 そのままどんどん空の上に視界が上がっていって、とうとう真っ暗になっちゃった。


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