表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第4章
PR
120/186

いきなり戦闘で01


「っ!(ゆい)、そっちに行ったぞっ。火山雷ノ魔法、モード炎…火炎咆哮っ。」

「分かってるっ。星ノ魔法、召喚…天秤宮(てんびんきゅう)。魔物の動きを止めてほしいのっ。」

 悠希(ゆうき)が口から炎を吐き、目の前に立ち塞がる複数の魔物を焼き尽くす。そして私は天秤を喚び出した。


 これは旧世界のギリシャ神話で、正義と均衡の神アストライアの持っていた天秤とされている。私はそれを利用し、重力制御(グラビティ)で数体の魔物を地面へと押し潰した。


御門(みかど)さん、危ないわ。風ノ魔法 …破消風。」

 背後から悠希(ゆうき)に飛び掛かろうとしていた魔物に対して、(ひな)が風の波動でダメージを与えながら吹き飛ばす。

「ありがとな、雛乃(ひなの)っ。」

「あっ、天秤宮(てんびんきゅう)っ。」

 悠希(ゆうき)(ひな)のやり取りにホンワカした次の瞬間、私は周囲を取り囲む程の新たな魔物の群れに天秤に向かって叫ぶ。


 今私達は低木森林を進行中だった。

 悠希(ゆうき)の背丈程の樹木が密集している場所で、この森の奥にある川で発光石採集の依頼をこなすつもりだったのである。

 比較的簡単な依頼だった筈。それが実際に来てみれば、有り得ない程の数の魔物の群れに遭遇中なのだ。


 心眼(しんがん)を通じて天秤から可能である返答と、大量の魔力を吸い取られる。それ程に大きな力が必要だった。

 私は魔法特性上、接近戦の悠希(ゆうき)と近距離戦の(ひな)が戦闘中である背後に立ち、星ノ魔法の召喚で呼び出した()の者達に指示する形である。だからこそ周囲が良く見えている為、仲間が反応しきれない敵に対して対応するのだ。


 だが今回は条件が良くない。視界に木々がある為に見通しが悪く、背の高い悠希(ゆうき)が一番不利な状況だった。

 合わせて魔物の群れが発生。殲滅しなければ、こちらが全滅の危機的な状態だったのである。


 そうして私の(おこな)った周囲の木々を巻き込んだ大規模な重力制御(グラビティ)により、低木森林にポッカリと円形のハゲが出来上がる。自分達の手の届く範囲は無事なものの、周囲の見晴らしが格段に良くなる程に全てが大地に押し潰されて殲滅されてしまった。


 そして私は大量の魔力消耗により、その場に倒れる。

 意識が消える時、さっきまで頑張ってくれていた天秤から心配する気配が心眼(しんがん)を通して伝わってきた。

 ゴメンね、逆に心配掛けちゃって。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ