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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第3章
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新たな友達01


「あの…、ゴメン。あたし、貴女達と友達になりたいのっ。」

 勢い良くカボチャ兜を投げ捨て、私と(ひな)に大股で歩み寄る。

 思い切り素通りされた悠希(ゆうき)は、剣を抜刀したまま唖然と固まっていた。


「え?」

「だから、えっと…(ゆい)ちゃんと雛乃(ひなの)ちゃんでしょ?あたし皐月(さつき)佐方(さほう)皐月(さつき)って言うの。お友達になってっ。そしてお姉さまと呼んで!」

 いつの間にか両手を握られ、私は腰が引け気味になりつつ彼女を見上げる。

 私より頭一つ分くらい背が高い。揺れる茶髪のポニーテールとお胸が視界にバーンと存在をアピールしてて、状況が分からず茫然としてしまっていた。


「ちょ…お前、少し放れろよっ。(ゆい)が困ってるだろ?」

「うるさいわね、男は黙っててよっ。」

「何だとっ。」

 (わず)かに苛立ちを乗せた悠希(ゆうき)の言葉に視線を彼に向け、私はやっとの事で再起動する。

「あ、あの…ちょっと待って。」

 やんやりと掴まれた手を放すように促し、解放された両手で自分の頭を抱えた。


 えっと…、このお姉さんは皐月(さつき)って名前で、私と(ひな)にお友達になってほしくって…。

 順番に考えながら、視線を巡らせて(ひな)の姿を確認する。やっぱりというか、当たり前のように私の背中に隠れて─隠れきれてないけどねっ─いた(ひな)と目が合って。人見知り発動中の彼女も困惑している様子が映った。


「あのね、皐月(さつき)さん。私達は旅人なの。ここにずっといる訳じゃないんだよ。」

 私は一先(ひとま)ず、町娘ではない事を告げる。

 以前出会ったカボチャ頭がこのお姉さんだとすると、彼女も町娘ではない可能性が高いのだが。

「うん、知ってる。冒険者でしょ?」

 その軽い返答に、傍にいた悠希(ゆうき)の身体に緊張が走った。

 私達は冒険者である事をまだ明かしていない。冒険者を襲う盗賊もいるから、私達のような子供は特に気を付けなければならないのだ。


「あ、ゴメン。そんなに警戒しないでよ。前に魔物狩りしている所を見て、魔法を使うんだ~って思ったから冒険者かなって。」

 パタパタと手を振り、その場の空気を拡散しようとする素振りを見せる。

 うん。このお姉さん、只者ではない。


「だから何だっての。オネーサンには関係ないだろ?」

 とりあえず刀は納めたものの、悠希(ゆうき)からは全く警戒心が解けていない。

「男は黙っててっての。あたしは可愛い女の子が好きなんだから、アンタは要らない。シッシ!」

 皐月(さつき)さんはそう言うと、言葉通りの仕草で悠希(ゆうき)に手の甲を向けて逆さに振る。


 あぁ、本当に悠希(ゆうき)…っていうか、男の子が好きではないんだなぁって思った。


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