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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第3章
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呼応 06


「大きい人は良いよね、簡単に言ってくれちゃって。勿論、折り曲げて着るよっ。」

 言い返す言葉がトゲトゲしくなり、それこそ虚しい。

 それに気付いて項垂れる私の頭に、何故か悠希(ゆうき)の手が乗せられた。

「ん?何を怒ってるんだ?別に可愛いんだから、問題ないだろ。」

 私が怒った事に対し、訳が分からないといった表情。

 何、コイツ。無自覚でこの発言?怖いよ、どうするの。ってか、どうしたいのっ?

 思わず(ひな)に視線を向けると、彼女も同意見なのか、(わず)かに苦笑いを浮かべられた。


「もう良いよ。それより着替えるから、悠希(ゆうき)はあっち行ってて。」

 軽く溜め息をつきつつ、私は科学兵の服を一着手に持つ。

 段ボールの中には何着か入っていて、多少の大きさの違いがあった。それなので一応、小さい服を取ったのである。

「あ、あぁ…。じゃあ、俺は向こうで着替えてくるからな。」

 悠希(ゆうき)も慌てて科学兵装を一着取り、こちら側から見えない場所へ移動していった。


「ねぇ、(ひな)。これ、おかしくない?」

 着替え終わった私は、どうしても困惑を隠せない。

 すぐに脱げるように、着ていた自分の服の上から着たのだが。何故か着ぐるみっぽい。旧世界で動物を模した毛足の長い服をそう呼んだ筈だけど、私の今の装いも大して変わって見えないのだ。

「そうねぇ。(ゆい)は線が細いから、男の人の服は少し無理があったかしら…。」

 少しだけ困った顔をする(ひな)

 そんなに包み込んだ言葉を使わなくても、似合っていないのは分かってる。服に着られている感じがするのは、私だけではない筈だ。


「もう良いか?」

 十分に時間を取った後、悠希(ゆうき)が顔を出す。

 恐らく彼の着替え自体は、随分前に終わっていたのだと思うけど。

御門(みかど)さん。(ゆい)を宜しくお願いします。」

 ペコリと頭を下げる(ひな)。彼女の黒髪が大きく揺れた。

「あ、あぁ、勿論だ。雛乃(ひなの)は安心してここで待ってろ。」

「偉そうに…。ほら、置いていくよっ?」

 (ひな)悠希(ゆうき)のやり取りに、私は少しだけ苛立ちを覚える。そのせいで、思ったより尖った声が出てしまった。

「あっ、待てよ、(ゆい)っ。何、怒ってるんだよ?」

 私の背を追うように、慌てて悠希(ゆうき)が駆けてくる。

 いやいや、別に怒ってたりなんかしないからっ。

悠希(ゆうき)が偉そうだからだよっ。」

 振り向く事なく、私は悠希(ゆうき)に返す。

 そうだよ、自分がリーダーみたいに言うからだよっ。私達の関係は、協力者の悠希(ゆうき)ってだけなんだから。

 そんな感情もあって、私は足音荒く自由の女神像に向かっていったのだ。


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