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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第3章
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呼応 05

「はいはい、そこまでにしておいてね?これって、犬も食わないってものかしら。」

 呆れた言葉に引き離されれば、少し困った顔の(ひな)がいた。

 でも困った半分、楽しい半分に見えるのは気のせい?って言うか、犬も食わないのは夫婦喧嘩。旧世界の文献で見たよ。

「誰の事なの。」

「あら、(ゆい)には伝わったようね。良かったわ。」

 思わずムッとして突っ込むと、笑顔の返しがあった。

 これ、ヤバいやつだよね。

「ゴメンね、(ひな)。」

 素直に謝る。

 喧嘩している場合じゃないよね。

「え…っと、俺も何か…悪かった。」

 私は悠希(ゆうき)に謝ったつもりはないけど、何故かか彼も頭を下げた。

 仕方がない、許してあげよう。大人対応してあげるよ、私が。


「それで、どうするのかしら。二人で潜入?」

「あ…。」

 (ひな)に改めて問われ、私は思わず悠希(ゆうき)に視線を向ける。どうやら彼も同じだったらしく、思い切り目が合った。

「俺も行く。」

「…まぁ、別に良いけど。」

 私が何か言う前に、悠希(ゆうき)が断言する。

 うん。って言うか、私の意思も聞こうよ。別に一緒に行くのは嫌じゃないけど、何だかなぁ。


「それなら、次は方針ね。二人で行くなら、キチンと擦り合わせていかないとならないわ?」

「あ、うん。あのね、科学者の服を持ってきたんだ。これを着て行けば、即捕獲される事はないと思うんだよね。」

 少しだけ不満げな私をよそに、(ひな)が計画を立てていく。そこで私は、脱出する時に使った段ボールを指し示した。

 自分の身体を隠す為もあったんだけど、ちょうど廃棄する予定の科学兵装備を見つけたんだよね。


 なんて、ルンルン気分でいたんだけど。

「そうなの。それは良いわね。彼等の服装は顔も隠れる物だから…、少しばかり小さくても問題ないかも知れないわね。」

 (ひな)の一言に、私は固まった。

 そうだった、忘れていた──いや、考えたくはなかったのか。

 私こと(ゆい)は、13歳でありながらも小柄な─決して小さい訳じゃない─139センチの可愛い女の子。あ、自分で可愛いとか、言ってて虚しくなってきた。とにかく、科学兵の服が合うとは思えない。


「良いんじゃね?長けりゃ曲げれば着れるだろうし、問題ないだろ。」

 ケロリとした顔で言い放つのは悠希(ゆうき)

 彼は、私からしてみれば巨人だ。何しろ、私の頭頂部が悠希(ゆうき)の胸辺りという身長差。

 同じ男性の中では大きい方でもないが、…しかもまだまだ伸び代がある。

 う、羨ましくなんて、ないんだからねっ。


文章訂正(2016,09,24)

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