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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第1章
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旅立ち 02

「…どうしたの、(ゆい)。そんなに驚いた顔をして、また幽霊でも見たの?」

 目を見開いている私に、(ひな)は顔の前で手を振ったりしている。

 いや、貴女の発言が原因なのですが。

「え…っと、(ひな)?ちょっと聞きたいんだけど、末裔(まつえい)って…何処からそんな根拠が来たのかな。」

 再起動を()たした私は、とりあえず分厚い文献を閉じて、深呼吸してから口を開いた。

 多分(ひな)の事だから、推測をする為に何らかの(しるべ)があると思うのよね。

「うん、名字(みょうじ)があるからよ?」

 またまたサラリと告げてくれる私の親友だ。

 名字(みょうじ)とは、代々伝えられているその家の名。姓の事だよね。そんな事は知ってる。

 でもそんなの、誰にだって…。と思ったところで、不意に冷静になった。

 そう。誰にだって家族としての名前はあるけど、そうじゃない。(ひな)の言っている事は、そうじゃないんだ。

 思いだそう、私。様々なモノ達からの情報は、何を言っていた?ここにいる人達の情報との違いは?

 あ…。

 ピカリと(ひらめ)いた。

「漢字…、和名だね。」

「そうだね、(ゆい)。元からここにいるだろう人達は、もう少し発音が難しいかしら。」

 (ひな)は気付けた私に、ふわりと微笑んでみせる。

 うん。どう考えても、同じ系統でない事は確かだ。

「でも、それだけで?旧世界にも、系統の違う名前はあった筈よ?」

「そうね。でも、そう考えた方が楽しいからよ?」

 あ、それが本音ですか?

 にこりと微笑んだ(ひな)は、それに何の問題があるのかと言いたげである。

 はい、文句はありません。楽しい方が良いのは私も同じで、別に違ったところで支障などある訳もない。

「そうだね、(ひな)。それじゃあ、文献を元に探そうか、旧世界。」

「その前に、色々と準備をしないとならないわね。」

 今すぐにでも出発しそうな私に、(ひな)は柔らかな笑顔で告げた。

 そ、そうだった。準備してからでないと、何かと大変だよね。

「う、うん。外には魔物もいるし、ちょっとそこまで~の遠足じゃないもんね。」

 思わず自分の行動に苦笑いが(こぼ)れる。

 私達が住んでいる集落からこの文献所までは、保護されている為に魔物は出ない。だがそれ以外の地域では、様々な魔物が出没するのだ。

 街道は比較的安全ではあるものの、冒険者が魔物討伐を生業(なりわい)と出来る程には、周囲は危険に(あふ)れていると言っても間違いではなかった。


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