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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第3章
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呼応 03


「…で、どうだったんだ?」

 少しだけ不機嫌を残したまま、悠希(ゆうき)に問い掛けられる。

 うん、何だか嫌な感じ。

 私はプイッとそっぽを向いたまま、悠希(ゆうき)の問いには答えてあげなかった。

 だってこんな言い方されたって、誰も話したくなるはずないもの。


「~っ、………雛乃(ひなの)、頼む。」

 とうとう根負けしたのか、視線も合わせない私に言葉を続ける事が出来ず、悠希(ゆうき)(ひな)に頼んだ。

 って言うか、頼む相手が違うでしょ。

「あらあら、困ったさんね。(ゆい)?教えて貰っても良いかしら。」

 困った顔で─でも少しだけ楽しそうな(ひな)が問い掛けてきた。

 そりゃ、初めから教えない訳じゃなかったんだけどね。


「うん。(ひな)に、教えるね。」

 私はわざと、(ひな)にだけなのだと強調する。

「悪かったって、(ゆい)。その…、俺にも教えてくれないか。」

 そこで(ようや)く、悠希(ゆうき)が謝罪してきた。

 うん、謝ったから許してあげよう。


「仕方がないなぁ~。えっとね…、簡潔に言うと、あの場所では世界の欠片の偽物を作ってた。」

「は…っ?」

「え…?」

 私の発表に、悠希(ゆうき)(ひな)の驚きの声が続けられた。

 珍しく(ひな)も、表情からして驚いている。悠希(ゆうき)はまぁ…、いつもこんなだし。


「な……、何言ってるんだ?」

「嫌だなぁ、悠希(ゆうき)。耳がおかしくなっちゃった?」

「いや…、だって…だな…。」

 私はわざとからかうように言ってみたけど、それに気付かない程、驚きが強いらしい。

 まぁ、私も実際に見てビックリしたんだけどね。


「それで…、どうなのかしら?」

 (ひな)が言葉を続けてきた。

 さすがに完全復活ではないみたいだけど、普段から冷静に物事を判断する彼女らしいよね。

「うん、まだ成功はしてないみたい。でも科学者は、それを使って新しい世界を作ろうとしている。」

 私の言葉の途中でホッとした表情を浮かべた二人だけど、続けられた内容に再び驚愕の色を浮かべる。

 でも私は、潜入したあの場所で見た。

 光る球体を作り出し、それを組み上げて小さな空間を創っていたのを。勿論すぐに消えちゃったけど、一言で言えば凄かった。


 世界の欠片を探し始めたのは、単に冒険心からだったけど。だって良く夢に見た旧世界が、とてもキラキラして素敵だったから。

 でも良く考えてみれば、この世界(いま)旧世界(むかし)は違う。当たり前だけど、完全に別々にはならない。

 だってだって私が知っているこの世界は、旧世界と融合してしまった後、100年も経っているんだからね。つまりは、旧世界ありきのこの世界だ。


 それでも私は─私達は、旧世界の欠片を探す。


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