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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第3章
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呼応 02


「…誰か来たぞ?」

「そうね。」

 悠希(ゆうき)の訝しげな声に、おっとりと(ひな)が答えてる。


 私は箱を下ろして思い切り手を振って、そして気付いた。

 これ─借り物に対して失礼─って、私じゃなかった、と。


「ごめん、ちょっと待っててね。」

 私は憑依した男の人のまま、悠希(ゆうき)達に声を掛ける。

 知らない人の顔で、知らない人の声で言われても怖いだけだろうけどね。


 案の定、悠希(ゆうき)からは不審物扱いだった。

 とりあえず、この人がここに戻って来ないように、そのまま走って戻る。

 これは私が走るから、 実際に疲れる。だけど憑依をといてしまえば、肉体的な疲労は彼のものだからね。


 ちょっとだけ、私得な感じで良いよね?


 かなり走って息が切れたけど、目の前に自由の女神像が見える場所までやって来た。

 ここからなら、たぶん一人でも帰れるでしょ。

 私はそう判断すると、スッと憑依を解いて科学者から離れる。その後の私は霊的な存在だから、浮遊しながら本体に合流。


 あ、身体を借りた科学者の人は、自分に戻ってキョロキョロしてた。うん、問題なし。


「ジャジャーン!」

 そして私本来の肉体に魂を戻し、箱の中からビックリ箱よろしく飛び出した。


「ぅおっ!?な…、(ゆい)?!」

 良い感じのリアクションで返してくれたのは、勿論悠希(ゆうき)

 (ひな)は相変わらず、分かってたわよ的な微笑ましい表情で受け入れてくれる。うん、少しだけ悲しいかも。


「お、お前っ!何してんだよ、バカかっ!」

「バカじゃないもんっ、悠希(ゆうき)のバカっ!」

 驚かされた事もあってか、思わず反射的に罵ってきた悠希(ゆうき)だ。

 勿論、私もそれにゼロタイムで返しちゃう。


「落ち着いて、二人とも。御門(みかど)さんは、(ゆい)の事を心配してくれていたのよね。(ゆい)は、少しオチャメが過ぎたみたいね。」

 間を取り持つ(ひな)に、まぁまぁと宥められた。

 私だって分かってるよ、勿論。けど、先にバカって言ってきたのは悠希(ゆうき)だもん。


「~~~っ…、無事で良かった。」

「っ?!な、何…、逆に怖いよ。」

「んだとっ!?」

 言いたい言葉を飲み込んだようにして、悠希(ゆうき)から無事を安堵された。

 けど、素直じゃない私は、身体を抱き締めるように言い返す。本当は少し…、少しだけドキッてしたけど、そんな事は言ってあげない。


「ほら、御門(みかど)さん。すぐにカッとするのは、(ゆい)相手では逆効果よ?」

「~~~っ、チッ。」


 耳元で小さく(ひな)悠希(ゆうき)に告げ、私には良く分からないけど、舌打ちされた。

 何なのよ、いったい。


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