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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第3章
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欠片の使い方02


「そろそろ、次の潜入に行ってくるよ。」

 休憩をとった事で、魔法冷却時間(クールタイム)も終わり、良い感じに疲れも()えた。


「そうね。でも(ゆい)、くれぐれも気を付けて。」

 茶器を片付けながら、(ひな)が少しだけ困った顔をする。

 心配してくれているのだと分かると、心がポワッと(あたた)かくなる。


「うん、気を付ける。」

「気を抜くなよ?」

「うん、分かってる。霊化ノ魔法…霊化。」

 悠希(ゆうき)にも声を掛けられ、私は真っ直ぐ彼の目を見て頷いた。


 すぐに霊化ノ魔法を発動する。

 そして肉体を霊体化させ、綿毛のように軽々と(ちゅう)に舞い上がった。

 二人に手を振りながらも、目的地へ真っ直ぐ、最短距離で向かう。


 自由の女神は先程と変わらず、淡い光を(おび)ながら、物悲しく(たたず)んでいる。

 そりゃ、お腹の中で好き勝手されてちゃ、悲しくもなるよね。


 思わず自由の女神に同情しながらも、自分のやろうとしている─その存在自体を消してしまう─事から目を()らしたくなる。


 でもそうこうしている間に目的地に到着。

 今回も科学兵に気付かれる事なく、女神内部に潜入する事が出来た。

 とりあえず、地下だよね。


 先程見た科学者の実験場は、全てが私の初めて見る物ばかり。

 不思議に光るベタベタした感じの物や、不気味な棘だらけの塊もあった。

 そしてその中に、一瞬本物と見間違える程の、世界の欠片モドキがあったのである。


 幾つかの角を時間短縮の為に突き抜け、目的地としていた実験場に到着。

 部屋の中にいる5人の研究者と(おぼ)しき科学者達は、それぞれが役割の仕事に熱中しているらしい。


 心眼(しんがん)の能力で見た世界に、こんな機械とか表示画面とかあったなぁ。

 あの時代はそれが当たり前で、逆に魔法とか魔物なんて存在がなかったもんね。

 なんて偉そうな事言っても、私がその時代に生きてた訳じゃないんだけど。


 さてと、私は科学者達の目的を調べなきゃ。


 そして、脳内の残り時間を気にしつつも、周辺にある散らばった書類などを見て回った。

 あ、今の私は霊体だから、重なっている紙を()けて下のを見る…なんて事は出来ないんだけどね。


 うん、悠希(ゆうき)の言った通り、やっぱり良くない事を考えてる。

 彼等は…あ、時間がないや。


 私は脳内の残り時間が赤く点滅してきている事に気付き、慌てて地下の研究室を飛び出した。

 それでも、このまま(ひな)達の所へ帰る時間はない。


 あっ、ここで良いやっ。

 私は使われていない備品庫のような部屋を見付け、そこへ飛び込む─というか、壁をすり抜けて通過する。


 脳内の残り時間が赤く点灯した。

 ぅきゃ~、間に合って~っ。


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